睡眠・体内時計外来の開設について

睡眠・体内時計外来は睡眠障害と体内時計障害を治療する外来です。

 

睡眠障害の原因には大きく分けて二種類あります。一つ目は睡眠覚醒機構の障害、二つ目は体内時計の障害です。 騒音で眠れない、悩み事が多くて眠れない、トイレで起きることが多いので眠れないというのが一つ目、体内時計が 生み出すリズムのずれによって、眠るべき時刻に眠れない、起きるべき時刻に起きることができないというのが二つ目で概日リズム睡眠障害と呼ばれます。  

  睡眠、体内時計、概日リズムの乱れは、うつ病、登校拒否、ひきこもりといった状況と深く関連 することも知られています。その克服のためには両者の状況を、正確に把握して適切な治療を選択することが必要です。 「睡眠・体内時計外来」では、「朝、どうしても起きることができない」「寝るべき時間に眠れない。」「ぐっすり眠れない。」「昼間に強い眠気があって仕事や学業に支障をきたしている」といった困りごとをもつ患者さんを 対象としてその原因を詳細に探り、健康的な生活を取り戻していただくことを目的としております。  

 体内時計の位相のずれを解消するためには、体内時計の振る舞いについて深い知識と経験が必要です。  重吉は長年の体内時計の研究を、睡眠障害、体内時計障害の患者さんに還元すべく、呼吸器アレルギー内科医師として  近畿大学医学部附属病院にて睡眠・体内時計外来を開設しました。木曜日午後に専門外来を行っています。  多くの睡眠障害患者様が体内時計、概日リズムの改善と、環境の改善による不安の解消によって明るく、前向きになっていくことを経験しております。  睡眠障害・体内時計障害の患者さんはいつでもご相談ください。重吉の方に直接ご相談のメールをいただいても構いません。  shigey@med.kindai.ac.jp までご相談いただけましたら幸いです。