近畿大学医学部 麻酔科学講座

集中治療部(ICU)
当院の集中治療部は現在9床のOPEN ICUとして稼働しており、年間約800例の患者が収容され、ベッド稼働率は90%以上を維持しています。
その大半は心臓血管外科、脳神経外科、胸部外科などの術後症例ですが、呼吸不全、循環不全、腎不全など他病棟からの入室症例も多いです。
現在1名専従と1名の専任麻酔科医が勤務しており、呼吸・循環・鎮痛・鎮静管理などに関して積極的にサポートし、各科の枠にとらわれない集学的な治療を行っています。
特に、小児科、小児外科、産婦人科領域での最重症例に対する治療成績については、集中治療専門医研修施設として高い評価を得ています。

施設およびスタッフ

ICUは、中央手術部に隣接して附属病院4階に位置し、個室2床を含む10床より成り立ちます。

部長
大田典之 教授 (専門医機構認定麻酔科専門医、日本集中治療医学会専門医)
スタッフ
岩元辰篤 講師 (専門医機構認定麻酔科専門医、日本集中治療医学会専門医)
北浦淳寛 医学部講師 (専門医機構認定麻酔科専門医、日本集中治療医学会専門医)

業務内容

呼吸(肺)・循環(心臓)の管理を中心とし、血液透析(腎臓)や血液濾過(肝臓)・低体温療法(脳)など、すべての臓器に対して高度な集中治療を行います.麻酔科医師が常勤し、ICU入室患者1~2名に対して看護師1名が常時、全身状態の監視を行い、各専門分野(心臓血管外科、脳神経外科、外科、小児科など)の医師とともに治療にあたります。

入室対象患者

術後患者 心臓・大血管・脳脊髄・食道・肺など侵襲の大きな外科手術後や重篤な合併症を有する術後患者
呼吸・循環不全 生命維持が危険なほど呼吸や循環などが障害されている患者
その他 重度感染症、意識状態の悪化を伴う脳血管障害、小児悪性新生物の急性増悪など高度の治療を必要とする患者

医療機器

ICUにおいては、その治療内容のため様々な高度医療機器があり、これらの機器は臨床工学技士が常時メンテナンスおよび管理を行います。次に主な医療機器を挙げておきます。

監視装置:

生体情報管理装置(心電図、血圧、体温、酸素飽和度などのモニタ)、心拍出量計、超音波診断装置、各種血液検査装置など

治療機器:

人工呼吸器、経皮的補助人工心臓装置、血液浄化装置など

 

面会ついて

時間帯:午後2時~7時まで
面会時間:15分間
面会人数:3人まで(12歳以下の小児は面会禁止)

※原則として上記の規約を設けていますが、手術後や緊急入室などでは、状況に応じて時間帯などを変更しています。

診療科のご案内  中央手術部・集中治療部

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