近畿大学医学部附属病院 ダヴィンチ da Vinci

ダヴィンチとは世界中で導入が進んでいる最新鋭の手術支援ロボット(遠隔操作型内視鏡下手術システム)です

ダヴィンチとは

ダヴィンチは、1990年代に米国で開発され、世界中で導入が進んでいる最新鋭の手術支援ロボット(遠隔操作型内視鏡下手術システム)です。
ロボット本体と操作台、助手用のモニタなどで構成され、ロボット本体には3本のアームと1本のカメラが装着されています。
現在では世界で約2800台が導入されており、日本でもここ数年で普及しています。
日本では、平成24年4月に前立腺がん摘出術において保険適用され、今後は胃、肺、大腸、子宮などさまざまな臓器への適用拡大が期待されています。
当院では、前立腺以外にも子宮、胃、大腸にかかる症例への適用を実施いたします。

da Vinci Si

da Vinci Siは2012年10月に国内導入された最新モデルであり、従来から比較して、より優れた3DHDビジョンやデュアルコンソールなどの機能が追加されたものです。

Surgeon Console(サージョンコンソール)
医師がPatient Cartの鉗子を操作する機械です。拡大された高解像度3次元立体画像を見ながら、手足、視覚を駆使してda Vinciを操作します。画像が3次元化されたことにより、従来の腹腔鏡下手術と違い、奥行きを読み取って鉗子を動かすことができるようになり、より正確かつ安全に手術を行うことが可能になりました。
Patient Cart(ペイシェントカート)
Surgeon Consoleからの指示を受けて、医師の手の動きを正確かつ繊細に再現して、手術を行うのがPatient Cartです。Patient Cartは3本の鉗子を取り付けるアームとセンターの内視鏡カメラを取り付けるアームからなります。アームに取り付けられる鉗子には人間のように関節があり、腹腔鏡下手術では不可能だった「手」のような動きを再現できます。ロボット=オートメーションではなく、手術操作は医師が行います。
Vision Cart(ビジョンカート)
高解像度の3次元(3D)ハイビジョンシステムを搭載しています。
da Vinciを操作している医師以外のスタッフは、Vision Cartのモニタを見ながら、術中の様子をリアルタイムに把握でき、手術をサポートします。
ダヴィンチとは?

精度の高い手術を可能にする3つの技術

鮮明な3D画像

高解像度3D画像

1080iHDビジョンによる高解像度の3D画像により体内を立体に映し出すことができます。また、最大約10倍のズーム機能により、患部を拡大視野でとらえることが可能であり、今まで見ることのできなかった組織を認識することが可能になり、より精密な手術が可能になります。

精密な操作が可能

EndoWristインストゥルメント

腹腔鏡よりも自由度の高い鉗子は、主に3つの部分に分かれており、それぞれ人間の腕、手首、指先のような役割を担います。7つの関節の回転・上下左右に自在な動きが可能なため、用途によって、組織をつまむ・切る・縫合するなど、医師の動きに連動して細かく動きます。

手ぶれがなく正確

直感的かつ正確な操作感

より安全性を高めるために、ダヴィンチには、手先が鉗子の先に伝わらないように手ぶれを補正する機能が搭載され、細い血管の縫合や神経の剥離などを正確に行うことができます。モーションスケールといって動かした手の幅を縮小して伝えることで、鉗子の動きをゆっくりとした動作に変換します。

実績・導入台数など

ダヴィンチ導入台数

日本国内154以上!

2014年1月22日現在

ダヴィンチ導入台数

全世界約2,800台!

2013年6月現在

ダヴィンチ手術を受けられる患者さまへ

Message

医師からのメッセージ

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泌尿器科

urologist

診療科におけるDaVinciの紹介

 近畿大学泌尿器科では移植、結石、神経、腫瘍、小児など全泌尿器科領域で非常に質の高い第一線の医療を行っております。当科では3名の泌尿器腹腔鏡技術認定医が中心となってこれまでにも術後の回復がはやくからだに優しい腹腔鏡手術を積極的に取り入れてきました。以前は開腹手術により治療してきた小径の腎腫瘍や前立腺がんの患者様には創が小さく術後の痛みも少ない腹腔鏡手術は大きなメリットがあると考えております。このたび近畿大学病院に手術支援ロボット「ダヴィンチSi」が導入されましたが、この「ダヴィンチSi」の最先端技術を用いて腹腔鏡手術がさらに緻密・正確・安全に施行できるようになります。当科では前立腺がんに対し保険診療によるロボット支援腹腔鏡手術をおこなっています。また将来的には腎腫瘍に対する腎部分切除術もおこなう予定にしています。「ダヴィンチSi」によるロボット支援手術も手術手技は従来の腹腔鏡手術と同じですので、今までの豊富な経験を生かしさらなる手術成績の向上を目指してゆきたいと考えております。

泌尿器科 診療科におけるDaVinciの紹介
泌尿器科 診療科におけるDaVinciの紹介
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泌尿器科 スタッフ紹介

Staff introduction of the urologist

植村天受(うえむら ひろつぐ)

植村天受
Hirotsugu Uemura

  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本泌尿器科学会監事
  • 日本泌尿器内視鏡学会評議員
  • 専門分野 泌尿器がん全般

患者さまへのひとこと

「患者さまのQOLを大切にする医療を心がけています」

吉村一宏(よしむら かずひろ)

吉村一宏
Kazuhiro Yoshimura

  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会評議員
  • 日本内視鏡外科学会評議員
  • 日本泌尿器内視鏡学会・日本内視鏡外科学会認定 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 専門分野 泌尿器科がん全般、内分泌外科(副腎、上皮小体)

患者さまへのひとこと

「からだに優しい医療を目指しています」

野沢昌弘(のざわ まさひろ)

野沢昌弘
Masahiro Nozawa

  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 専門分野 泌尿器科がん全般

患者さまへのひとこと

「患者さまの納得のいく治療を提供できるよう日々努力しています」

斎藤允孝(さいとう よしたか)

斎藤允孝
Yoshitaka Saito

  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器内視鏡学会認定 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 専門分野 泌尿器科がん全般

患者さまへのひとこと

「常に安全な医療を提供できるよう努力しています」

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産婦人科

obstetrics and gynecology

産婦人科におけるロボット手術の趨勢

ロボット手術の臨床導入がまず進んだのが泌尿器科の前立腺摘出であり、10年前にはほとんどゼロであった症例数が2011年には年間1万件を突破しました。後発ながらこれを上回る勢いで伸びているのが婦人科の子宮全摘です。米国では2007年ごろから本格的に導入が始まりましたが、急速に普及し、2011年には前立腺摘出を上回り、世界でもっとも多くおこなわれているロボット術式となりました。世界中で年間約15000件、全ロボット手術の40%が子宮全摘です。しかしながら日本では産婦人科領域を含め、ロボット手術はまだ始まったばかりです。

ロボット手術
年間件数
15,000件/年
ロボット手術における
子宮全摘手術の割合
40

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産婦人科

obstetrics and gynecology

術者の経歴

婦人科腫瘍専門医および内視鏡技術認定医の資格を持っていますが、この両方の資格を持つ産婦人科医は全国でも50人に満たず、内視鏡で婦人科がんの手術をしている数少ない産婦人科医です。京都大学在籍中から婦人科腫瘍グループの責任者として年間60例以上の開腹悪性腫瘍手術、50例以上の腹腔鏡下手術に従事し、当時、腹腔鏡での子宮体癌がん手術の先進医療も導入しました。ロボット手術は2011年に京都大学で開始し、近畿大学に赴任するまでの1年間で12症例を執刀しました。このうち、10症例は子宮体がん・頸がんの手術であり、日本での婦人科がんロボット手術の実績は東京医大に次いで2番目です。現在、近畿大学で年間100例程度の悪性腫瘍手術を行うとともに、腹腔鏡下での子宮体がん手術も行っています。また、現在、北野病院でロボット手術導入の指導に当たっており、来年からは愛媛大学でも手術指導を行う予定です。

日本での婦人科がんロボット手術の実績

東京医大に次ぐ2番目の実績

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産婦人科

obstetrics and gynecology

婦人科悪性腫瘍手術におけるロボット手術の長所

婦人科悪性腫瘍手術、特に子宮頸がんに対する広汎子宮全摘術は高度な技術を必要とする最高難度の手術です。日本では現在、その大部分が開腹手術で行われていますが、開腹術ですと手術時の出血や術後の痛みに加えて、術後、排尿機能が低下するという後遺症が起こることが少なくありません。ロボット手術においては、非常に鮮明な拡大視野で繊細な手術が可能ですので、開腹術に比べて、出血量が少なく、痛みも軽く、排尿機能もより温存されると考えられます。実際、広汎子宮全摘術の出血量は開腹では平均1000ccくらいですが、術者がこれまで行ったロボット手術では平均わずか80ccでした。また、排尿も開腹の平均で半分くらいの期間でできるようになり、回復が早く、入院期間も短くなりました。

広汎子宮全摘術の平均出血量

開腹手術1,000ccロボット手術80cc

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産婦人科

obstetrics and gynecology

診療科のPR

近畿大学産科婦人科は初代野田教授が日本における婦人科がん手術の第一人者として、近畿圏内で随一のがん治療施設に育て上げました。2代目の星合教授は日本での腹腔鏡手術のパイオニアであり、多くの内視鏡手術の俊英を育ててきました。現在でも、婦人科腫瘍専門医2名、内視鏡技術認定医3名を有する高度専門施設です。このように、近畿大学産科婦人科はロボットを用いた婦人科がんの手術を行う素地が揃っていました。このような状況で、西日本で唯一、ロボット悪性腫瘍手術を手がけ始めていた術者が京都大学から赴任し、このたび近畿大学でロボット手術を開始します。今後、近畿圏における中心施設として多くのがん患者さまに苦痛の少ない良質の婦人科がん手術を提供したいと考えています。

近畿圏における中心施設として
苦痛の少ない良質の婦人科がん手術を
提供したいと考えています。

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産婦人科 メンバー紹介

Staff introduction of the obstetrics and gynecology

万代 昌紀

万代 昌紀
Akinori Mandai

【専門資格】

  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本婦人科腫瘍学会認定医
  • 日本産科婦人科内視鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会内視鏡技術認定医

【専門分野】
婦人科腫瘍学、腫瘍免疫学、内視鏡・ロボット手術、分子標的療法

患者さまへのひとこと

ダヴィンチは開腹術や腹腔鏡手術に比べて新しい手術ですが、低侵襲で細やかな手術が可能であり、米国では多くの婦人科がんの手術はダヴィンチで行われています。日本ではようやく最近、ダヴィンチ手術が始まったばかりですが、今後、多くのがん患者さまに優れた技術を提供できると思っています。

鈴木 彩子

鈴木 彩子
Ayako Suzuki

【専門資格】

  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本婦人科腫瘍学会認定医

【専門分野】
婦人科腫瘍学

患者さまへのひとこと

安全で低侵襲な手術を提供できるよう、日々努力していきたいと思います。

小谷 泰史

小谷 泰史
Yasushi Kotani

【専門資格】

  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会内視鏡技術認定医

【専門分野】
婦人科内視鏡手術

患者さまへのひとこと

腹腔鏡手術で培ってきた技術をダヴィンチ手術に生かし、患者さまに先進的な治療を提供していきたいと考えています。

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外科

surgical department

より安全で質の高い手術を
提供できるのではと考えています。

 日本においては、現在前立腺がんに対する手術のみが保険適応となっていますが、今後は他の領域の種々の手術が先進医療として認められる予定です。
 消化器外科領域においては、胃がん手術や大腸がん手術を中心に年間約600例の腹腔鏡・胸腔鏡手術を行っていますが、ダヴィンチの導入により、人の手では困難な微妙な手技が行えるために、より合併症の少ない、精度の高い手術ができると思われます。また、鉗子を手と同じ感覚で操作できるために、腹腔鏡手術よりも操作が容易で、今まで困難であった手技も安全に行えるようになります。低侵襲手術である内視鏡外科手術をロボット支援下に行うことで、より安全で質の高い手術を提供できるのではと考えています。
 まずは、胃切除術および大腸・直腸切除術より開始し、徐々に適応拡大をする予定です。

手術支援ロボットダヴィンチの特徴

  1. 3次元の立体画像で鮮明に手術野を映し出すことができる。
  2. 多機能関節機能を持った鉗子で、実際の手を動かすような細かい作業が可能。
  3. 手振れ補正ができるためより精密な手術が行える。
外科 より安全で質の高い手術を提供できるのではと考えています。
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外科 スタッフ紹介

Staff introduction of the surgical department

今本治彦 内視鏡外科 教授

今本治彦
Haruhiko Imamoto

内視鏡外科 教授

【専門資格】

  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
  • 日本食道学会 外科専門医

【専門分野】

  • 消化器内視鏡外科一般
  • 胃・食道手術

【手術指導】
胃切除・大腸切除・食道手術など関連施設の含め全国十数施設で内視鏡手術指導を行っている。
【手術時経験】
 内視鏡外科手術として、胃手術 700例、大腸手術70例、食道手術70例、その他 副腎摘出術、脾臓摘出術、ヘルニア手術など

上田 和毅 内視鏡外科 医学部講師

上田和毅
Kazuki Ueda

内視鏡外科 医学部講師

【専門医資格】

  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 日本大腸肛門病学会 専門医

【専門分野】

  • 消化器内視鏡外科一般
  • 大腸手術

患者さまへのひとこと

消化器領域では、まだロボット手術は保険認可されていませんが、より質の高い安全な手術を提供するために、よく相談の上、慎重に進めたいと考えています。

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ダヴィンチチーム

da vinci team

安全にシステムを運用するための
「ダヴィンチチーム」

より繊細で安定した手術を行うことができるよう、ダヴィンチに関わるメンバーがチームとなって安全にシステムを運用するための十分なトレーニングを行っております。

ダヴィンチチームメンバー

中央手術部
  • 看護師 草分 裕典Hironori Kusawake
  • 看護師 吉岡 奈津美Ntsumi Yoshioka
  • 看護師 栃尾 睦美Mutsumi Tochio
臨床工学部
  • 臨床工学技士 古川 朋之Tomoyuki Furukawa
ダヴィンチチーム
 

Merit患者さまのメリット

Merit1

より精度の高い手術

従来の鏡視下手術の精度をさらに上げる、先進の手術です。3次元の立体画像を見ることができるため、より正確に患部を捉えることができます。また、手ぶれや誤作動を防ぎ、大きな動作で細かな操作ができる変換機能や自由度の高い鉗子の動きが、より微細な器官の剥離や縫合などの作業精度を向上させます。

Merit2

体への負担軽減

鏡視下手術と同様に患者さまの体に小さな穴をあけて行うダヴィンチ手術は、傷口が小さく、開腹手術に比べて出血量が少なく、手術後の疼痛の軽減や合併症リスクの大幅な回避ができます。手術後の早期回復、入院期間の短縮は、患者さまの早期の社会復帰を実現します。また、ダヴィンチの精密な手術は、患部以外の正常な組織や神経を傷つけずに済み、性機能や排尿機能の維持を実現します。

 

Q&Aよくあるご質問

どんな病気でもダヴィンチで手術することができますか?

手術が必要となるすべての疾患で、ダヴィンチによる手術が行えるわけではありません。ダヴィンチを導入している施設では、泌尿器科や一般消化器外科、胸部外科、婦人科などで使用されています。当院では、前立腺がんに対する前立腺摘出術を対象とします。
子宮体がんに対する子宮全摘術、胃がんに対する胃切除術についても治療を開始する予定です。

費用はどれくらいかかりますか?

2012年の4月より、ダヴィンチによる前立腺摘出術が健康保険の適用となりました。そのため、先進的な医療であるにも関わらず、医療費の負担は従来の手術とあまり変わりません。さらに、高額療養費制度※を利用することでより負担を少なくすることが可能です。その他の疾患については、保険適用ではないため自由診療となります。自由診療の場合、全額自己負担となります。

例)ダヴィンチによる前立腺全摘出術 10日の場合(※入院期間が月をまたがない場合)医療費:約160万円

健康保険を使用される場合

70歳未満の方  約48万円(3割負担)
70歳以上の方  44,400円(所得により異なる場合があります。)

高額療養費制度※を利用される場合(一般所得の場合)

70歳未満の方  約95,000円
70歳以上の方  44,400円

Contactお問い合せ

患者さま がん相談支援センター
TEL:072-366-0221

医療機関の方 患者支援センター
TEL:072-366-0221

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