アトピー外来

 



1. アトピー性皮膚炎とは?


1歳前くらいから始まり、全身のあちこちが痒くなり、赤いぶつぶつとした発疹が出る皮膚病です。
ひどくなると、全体が真っ赤になったり、かき傷が多数できることもあり、痒みのために夜も眠れなくなることともあります。
原因はまだ完全には分かっていませんが、アレルギーが原因という説と皮膚のバリアー機能(外界から皮膚を守る力)
が不完全なために起こるという説があります。

 







2. どんな治療があるのでしょう?

症状に応じて、いろいろな治療を組み合わせたり、使い分けることが大切です。
症状がある程度ひどい時(発疹が目立つ、痒みが強いなど)は、ステロイド外用剤が第一選択となります。

ステロイド外用剤については、一時「目の敵」にされた時期がありましたが、現在は見直されて、
日本皮膚科学会から出されている「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2002」でも、最も中心となる治療法として書かれています。
もちろん、お薬ですから副作用がない訳ではありません。
どんな薬にも言えることですが、副作用が出ないように上手に使うことが重要であり、
皮膚の症状に合わせて、強めのものから弱いものまでを丁寧に使い分けることが大切です。
副作用には、皮膚が薄くなる、血管が開いて赤くなる、にきびができるなどがあります。
これらの副作用は、時々専門医の診察を受けながら、正しく使う
(塗る場所を間違えない、治ったところに予防的に塗らない、など)
ことによる防ぐことができます。


  ステロイド以外の薬では、免疫調節薬保湿剤があります。



 免疫調節薬は、かき傷がないようなある程度落ち着いて状態で、
 仕上げのために使う薬として役に立ち、特に顔に塗るとよく効くことがあります。
 副作用としては、傷のあるところに塗るとヒリヒリするとか、にきびに塗るとにきびが悪くなるなどがあります。

 保湿剤は、医師が処方するものもあれば、一般薬局で売っているものもありますが、
 いずれも皮膚が乾燥していてカサカサしている状態をよくするために使います。

 飲み薬は、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などがありますが、
 いずれも痒みを抑えたり、アレルギー状態を緩和するために使われます。
 皮膚症状を直接改善するのではないので、通常は外用薬との併用で使います。

 







3. 食事療法はどうすればいいのでしょう?


お子さんの場合、時に卵やそばなどにアレルギーを持っている場合があります。
どんな食べ物にアレルギーがあるかは、何を食べたらその後に痒くなったか?を
しっかり観察するだけでかなり絞り込むことができます。
血液検査も参考になりますが、一番確実なのは疑わしい食べ物を少しだけ食べてみて、
その後に痒みや発疹がひどくならないかを観察することでしょう。

 







4. 日頃気をつけると良いスキンケアは?


入浴ですが、毎日入ってもかまいませんが、あかすりなどで強くこするのは止めましょう。
石鹸は、ごく普通の固形石鹸で十分であり、よく泡を立てて軽くなでるように洗いましょう。
また、石鹸成分が残らないようによくすすぐようにしましょう。
下着は吸湿性の優れた木綿100%がよいでしょう。

 







5. すごくひどくなったら? ⇒ 教育入院をお勧めします。


成人でも時にアトピー性皮膚炎が重症化して、全身が真っ赤になり、不眠が続く場合があります。
そういう場合は、2〜3週間入院して、1日2回の軟膏処置をしっかり行い、
それに合わせて軟膏の正しい使い方を学んでいただくのが最も早道のようです。
そうされると、とてもよくなった後、外来通院で治療を続けても、悪化しにくくなります。

 

 

    
アトピー性皮膚炎でお困りの方、是非、ご相談ください。

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  三宅 宗晴

  松田 洋昌

  内田 修輔