レーザー治療

                                                                        
川田 暁、三宅宗晴、遠藤英樹
 
近畿大学医学部皮膚科 2013.9.1





はじめに

 近畿大学医学部皮膚科では、専門外来の1つとして「レーザー外来」を従来から行ってきました。
 ここでは、レーザー治療が有効な疾患について解説します。







レーザー LASERって何?

 レーザーは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭文字から名付けられた光老化です。
 すなわち、ある波長域
(radiation)で励起された (stimulated)放射 (emission)によって増幅された (amplification) (light)ということです。
 
レーザーの特徴としては、

 ・エネルギー効率が良い、高エネルギーを短時間で出せる、波長を選択できるなどの特徴があります。

 





レーザーにはどんな種類があるの

 近畿大学医学部皮膚科ではQスイッチ・ルビーレーザー、色素レーザー、炭酸ガスレーザーの3種類のレーザー照射装置があります。
 Qスイッチ・ルビーレーザーは青あざ・茶あざ・しみ・そばかす・いれずみに有効です。色素レーザーは赤あざや毛細血管拡張に有効です。
 
炭_ガスレーザーは、いぼやほくろなどに有効です。

 





レーザーには保険がきくの

 保健適応のあるものとないものがあります。


保険適応疾患

 太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑外傷性刺青  ―  Qスイッチ・ルビーレーザー

 単純性血管腫莓状血管腫毛細血管拡張症  ― 色素レーザー

 ゆうぜい (いぼ)、色素性母斑 (ほくろ)、脂漏性角化症  ― 炭酸ガスレーザー


保健適応のないもの

 しみ  ―  Qスイッチ・ルビーレーザー

 上記以外の母斑・血管腫 ― 色素レーザー

 




レーザー治療は実際にはどうやるの

 まず麻酔をします。麻酔の方法は病気の種類・範囲・患者様の年齢などによって違います。範囲が狭くて、大人の方は局所麻酔となります。
 
範囲が広い場合は入院にて全身麻酔で施行することもあります。

 次に照射します。照射する時間は範囲が広いほど長くなります。範囲が狭い場合は数分以内に終了します。

 終了後には軟膏を塗布しガーゼをあてます。

 





レーザー治療の副作用は?

 副作用ではありませんが、レーザーを照射したすぐ後に焼けるような感じや痛みが生じます。
 
またその日の夜か翌日には、赤くなったり、はれたり、水ぶくれができたり、じくじくしたり、かさぶたができたりします。
 
これは概ね,どの方にも起こります。

 副作用としては、茶色い色が残ったり (炎症後色素沈着)、色が抜けたり (炎症後色素脱失)、傷跡 (瘢痕)のようになったりすることもあります。

 






最後に

 レーザーは魔法の治療ではありません。すべての病気を完璧に治すことはできません。患者様ごとに治療効果が違います。
同じ患者様の病気でも場所が違うと治療効果が違ってきます。また副作用を生じることもあります。
当科では、治療前に患者様に上記のことを詳しく説明し御了解をいただいた上で治療を開始させていただきます。
また、相談だけしたい方や他の病院で治療を受けている方でセカンドオピニオンを希望される方にも対応させていただきます。