テュートリアル教育への取り組み

事例解説を中心に

 近畿大学医学部では平成10年度より学生教育にテュートリアル制を本格導入致しました。6〜7名程度の小グループに分かれた学生達が週に一つの「事例」を与えられ、グループ内の学生が交代で当たる「司会者」の進行の下、お互いに議論することによって、「何が問題か」、「自分たちに何がわかり、何がわからないか」、「いつ、どこで、何を調べ、いつまでにグループの他のメンバーに説明出来るようにするか」などを決めて行きます。学生達は教科書・参考書の自習と、並行して進む講義・実習、及びインターネットを介してアクセスできる「テュートリアルホームページ」を頼りに、週3回のグループ討論の時間を利用して、与えられた事例に関する自分たちの理解を深め、その結果を週毎の発表会やレポートによって公表するとともに、試験による理解度の評価を受けます。テュートリアル制では「テュータ」を担当する教官は極力「教えること」を控え、学生の自主的な議論と学習を刺激するとともに、学生たちが大幅に間違った方向に進みそうな場合にだけ注意を与えます。
 テュートリアル制の導入以後、講義の出席率が著しく向上し、学生の態度も今まで以上に積極的になりました。

 近畿大学医学部のテュートリアル制は平成11年度に一部のコースを組換え、平成13年度には再度コースを組み替えて「ユニット制」に移行しました。このページでは、免疫学教室のテュートリアル制への取り組みを紹介する目的で、過去のコース終了後に学生に公開したホームページの「最終版」(こんなことを勉強して欲しかったと言う解説を含む)を公開して来ました。

 これまで事例として多くの免疫疾患を採り上げてきましたが、当教室で作製した事例は、他大学の免疫学教育にも活用されるなど、好評なようです。事例の数が多くなり、一方で毎年のテュートリアルUnit教育の全体を繰り返して収録するのは無駄が多いと感じられる分量になりましたので、検索が容易なよう、事例で採り上げた疾患名を中心にこのページの構成を変更しました。これにより、本学の学生と、教員にとっても、過去の事例が参照し易くなると思います。

平成10年度テュートリアル 「感染症・生体防御コース」
 第2週 IgA単独欠損症
 第5週 Tリンパ球による抗原認識

平成11年度テュートリアル 「生体防御コース」
 第3週 SLEと日和見感染症

平成12年度テュートリアル 「生体防御コース」
 骨髄移植

平成13年度テュートリアル Unit 6 「病態論」
 第1週 DiGeorge症候群
 第2週 補体C2欠損症

平成14年度テュートリアル Unit 6 「病態論」
 第4週 X連鎖高IgM症候群
 第5週 ライター症候群

平成15年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態 I」
 第4週 補体C5欠損症
 第5週 EBウイルス感染症
 第6週 悪性関節リウマチ

平成16年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態T」
 第4週 X連鎖無ガンマグロブリン血症
 第5週 Bare lymphocyte syndrome (BLS) I 型
 第6週 補体C4欠損症

平成17年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態T」
 第4週 花粉症
 第5週 皮膚移植
 第6週 ループス腎炎

平成18年度テュートリアル Unit 7 「病因・病態T」
 第1週 エイズ 前半
 第2週 エイズ 後半
 第3週 関節リウマチ

平成19年度テュートリアル Unit 7 「病因・病態T」
 IPEX

平成20年度テュートリアル Unit 8 「病因・病態T」
 血球貪食症候群

平成21年度テュートリアル Unit 8 「病因・病態T」
 接触皮膚炎

平成22年度テュートリアル Unit 8 「病因・病態T」
 麻疹ワクチン

平成23年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態」
 食物アレルギー

平成24年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態」
 性器クラミジア感染症

平成25年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態」
 関節リウマチと抗体医薬

平成26年度テュートリアル Unit 6 「病因・病態」
 慢性肉芽腫症

平成27年度テュートリアル Unit 5 「病因・病態」
 IgG4関連疾患

平成28年度テュートリアル Unit 5 「病因・病態」
 Guillain-Barre症候群

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