看護学科(旧カリキュラム)
修業年限3年
月〜金曜日の登校で、週休2日。
9:00〜16:20の間、4限の講義・実習を行なう。
ただし、実習などのため土曜日の登校をする場合や下校時刻が若干遅くなる場合もあります。
基礎分野
科学的思考の基盤
情報統計学 |
情報とは何かを学び、情報の科学的なとらえ方、定義について理解する。病院における情報システムを学び、医療情報システムの高度化に対応できる知識を養う。また、統計学の基礎を学び、看護の場で応用できる統計的なものの見方と統計処理について理解する。 |
研究の技法 |
研究の基礎知識を学び、研究の意義と方法について理解することができるとともに論文の構成を行うことができる。 |
論理的思考 |
多面的、客観的にものごとをとらえる方法を学び、系統立てた考え方、文章の組み立て方ができる基礎的能力を養う。 |
人間と生活、社会の理解
心理学 |
心理学の特徴や臨床心理学の基礎的知識を学び、人間を理解するための対象のこころの動きを科学的にとらえるための知識を学ぶ。 |
人間関係論 |
人と人とのかかわりの中で相互作用がわかり、自己理解、他者理解ができ、人間関係を築く能力を養う。 |
コミュニケーション技法 |
人間関係成立に必要な意思疎通の手段を学び、演習を通してコミュニケーション技術を学ぶ。 |
英語 |
身近な話題を題材に英語力を高め、医療用語を中心とした看護場面に応用できる文章や会話を学ぶ。 |
文化人類学 |
人や人の生活を形成する文化を明らかにし、文化の多様性と普遍性を理解する。さらに日本文化と異文化を学ぶことで、生活習慣や健康、病気についての異なる考え方を理解し、人間のものの考え方の多様性について学ぶ。 |
社会学 |
社会学を学ぶ基礎としての社会的思考について学ぶ。さらに教育の変換を通して社会の変化や地域性の違いを学び、社会の構造や機能について理解する。 |
生命倫理 |
一般社会における倫理規範を元に生命科学の発展にともなう医療における倫理的問題について考え、適切に対処できる基礎的知識を学ぶ。 |
家族論 |
家族の概念、構造、機能を理解し、人間を取り巻く社会現象や家族関係をさまざまな視点から学ぶ。 |
自然環境論 |
地球環境の現状とその問題点・解決方策を理解し、未来志向の生活環境を考える。 |
専門基礎分野
人体の構造と機能および疾病の成り立ちと回復の促進
解剖生理学 |
人体の基本的構造およびその働きを理解できる。また、各器官系の構造と生理的役割およびその調節機構を学習し、器官系間の相互作用について理解できる。 |
細胞生物学 |
生態を構成する細胞の構造・機能を知り、生態内におけるさまざまな反応について遺伝情報をふまえて理解する。 |
代謝栄養学 |
生命現象の構造性維持に必要な栄養素の役割と代謝に関する基礎的知識を学ぶ。また、食と健康の関わりから、対象の食生活に関与する食事療法を理解する。 |
臨床薬理学総論 |
医薬品が作用する原理と作用に影響する要因を学び、適正かつ安全に使用するための注意事項を理解する。 |
臨床薬理学各論 |
薬物の特徴・作用機序および生体に及ぼす諸作用を学習し、臨床における薬物治療の基礎を理解する。 |
病理学総論Ⅰ |
解剖生理学と関連付けて、疾病の成り立ちや病因と病変の特徴・それによって起こる人体への影響を理解する。 |
病理学総論Ⅱ |
症状や徴候の起こり方・進み方を理解し、実際の症候から原因をアセスメントする視点を学ぶ。 |
疾病論Ⅰ |
疾病を系統別に分類し、病態・症状・検査・治療を理解する。(Ⅰは生命維持機能に関する系統) |
疾病論Ⅱ |
疾病を系統別に分類し、病態・症状・検査・治療を理解する。(Ⅱは栄養・代謝・排泄機能、内部環境調節機能、運動機能に関する系統) |
疾病論Ⅲ |
疾病を系統別に分類し、病態・症状・検査・治療を理解する。(Ⅲは中枢神経機能に関する系統) |
臨床検査論 |
疾患の診断や治療効果の判定を行う手段としての臨床検査を理解する。臨床検査の種類とその目的、各検査の正しい検体の採取・保存方法および検査方法を学び、臨床検査における看護師の役割について学ぶ。 |
微生物学 |
微生物の特徴・人体に及ぼす影響と免疫に関する基礎的知識を身につけ、疾病の予防・治療との関連を学び、感染防止について理解する。 |
健康支援と社会保障制度
健康科学 |
個人・集団における健康の保持増進のため、健康生活の基礎的知識を学び、健康管理の意義と方法を理解する。実技を通して健康の保持増進を図り、運動が心身に与える影響を学ぶ。 |
リハビリテーション概論 |
リハビリテーションの概念と障害およびチームアプローチを理解し、機能障害や筋力低下に応じた機能訓練について学ぶ。 |
公衆衛生学 |
人々を取り巻く環境や疫学、保健統計などを理解し、生活者の健康保持増進、疾病予防のために行われている環境保全対策と保健活動を学ぶ。 |
社会福祉 |
社会福祉および社会保障の意義・制度・役割を学び、保健・医療・福祉の連携について理解する。健康や障害の状態に応じた生活支援に役立つ社会資源の種類と内容について学ぶ。 |
関係法規 |
医療に関連した法律と医療行為の法的位置づけと学び、医療を取り巻くさまざまな法的問題と看護師としての責任と義務を理解する。 |
専門分野Ⅰ
基礎看護学
看護学概論Ⅰ |
「看護とはなにか」を多方面から理解するために、看護の原点や看護の理念と歴史的背景、教育制度などについて学習し、それらを通して看護の本質的価値や魅力に触れる。また、看護の専門職に求められる倫理や人権擁護について学ぶ。 |
看護学概論Ⅱ |
看護の枠組みと方向性を導く主要な看護理論や患者理解のための看護理論など、さまざまな看護理論に触れ、そこから看護独自の機能を見いだし、看護実践と理論を結びつける基礎を学ぶ。 |
基礎看護学方法論Ⅰ |
看護の対象である人間の健康水準について理解し、各水準にある対象のニードについて学ぶ。看護に必要なインタビューや観察の意義と方法について学ぶ。また、看護における記録・報告について学ぶ。 |
基礎看護学方法論Ⅱ |
看護実践の方法論として、看護の守備範囲や看護問題の表記方法など看護問題/看護診断の基礎を含めて、問題志向型システムである看護過程を理解する。また、看護過程の展開について、実際の記録を使用し、具体的方法を習得する。 |
基礎看護学技術論Ⅰ |
人間にとっての環境の意味を理解し、健康的な生活環境を整えるための援助方法を学ぶ。人間の生活における活動と休息について学ぶ。安全・安楽およびボディメカニクスについて理解し、活動と休息への援助方法について学ぶ。 |
基礎看護学技術論Ⅱ |
人間の生活における身体の清潔と衣生活の意義を理解し、清潔および更衣の援助方法について学ぶ。学内実習を通し、清潔の援助・寝衣交換について考え、実施する。 |
基礎看護学技術論Ⅲ |
対象の身体的状態を客観的に観察する技術として身体計測とバイタルサイン測定の意義と方法を学ぶ。学内実習を通し、バイタルサイン測定の基本的方法を習得する。 |
基礎看護学技術論Ⅳ |
人間の生活における食と排泄の意義を理解し、その援助方法を学ぶ。学内実習を通し、排泄の援助について考え、実施する。 |
基礎看護学技術論Ⅴ |
感染予防の意義と原則を理解し、院内感染の要因やその制御のための基礎知識と、感染予防の方法を学ぶ。学内実習を通し、無菌操作を習得する。 |
基礎看護学技術論Ⅵ |
診察・検査の目的と看護師の役割を理解し、診察・検査時の対象への援助方法を学ぶ。薬剤が人体に及ぼす影響を理解し、与薬に関する基礎的知識と安全な与薬方法を学ぶ。学内実習を通し、安全で確実や与薬方法を習得する。 |
基礎看護学技術論Ⅶ |
フィジカルアセスメントの意義について理解し、対象の身体的状態を系統的に観察する技術を学ぶ。問診・身体診察で得られた情報を解釈・分析する思考過程を学ぶ。演習を通し、身体診察を実施する。 |
臨地実習
基礎看護学
基礎看護学実習Ⅰ |
- 患者をとりまく医療活動の場を知る。
- 医療システムの概要を知る。
- 医療従事者の役割・機能を知る。
- 看護者としての自己に求められる姿勢を知る。
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基礎看護学実習Ⅱ |
- 対象の健康状態から、看護の必要性を理解する。
- 基礎看護学で学んだ理論・技術・態度を看護活動の場で展開する。
- 看護過程を用いて対象に必要な看護を実践する。
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専門分野Ⅱ
成人看護学
成人看護学総論 |
成人各期にある人の特性を理解し、成人期に起こりやすい多様な健康問題に対応する看護の役割と健康の保持・増進のための看護を学ぶ。 |
成人看護学方法論Ⅰ |
生涯にわたり疾患のコントロールが必要な人が、自己をコントロールしながら可能性と限界を受け入れ、生活するための援助を学ぶ。 |
成人看護学方法論Ⅱ |
周手術期にある患者の特徴と手術による侵襲を理解し、日常生活援助や社会復帰に向けての関わりを学ぶ。 |
成人看護学方法論Ⅲ |
呼吸機能の成果が予測される患者に必要な援助を考え、演習を通して呼吸を促進する方法を学ぶ。 |
成人看護学方法論Ⅳ |
がん患者の全人的苦痛を理解し、症状の苦痛緩和の方法や日常生活動作の障害に応じた看護を学ぶ。終末期において尊厳を保ちながら、その人らしく最期まで生きることを支えるための援助を学ぶ。 |
成人看護学方法論Ⅴ |
身体的に生命の危機状態にある人の救命および生命維持に必要な看護の視点を理解し、その人が心身ともに生活リズムを取り戻すための援助や社会復帰に向けての関わりを学ぶ。 |
老年看護学
老年看護学総論 |
高齢者の特性を身体的・精神的・社会的側面から統合的に捉え、ライフサイクルにおける老年期とその健康課題を学ぶ。高齢者をとりまく社会環境から、保健・医療・福祉の動向と諸問題を学び、看護の役割を学ぶ。 |
老年看護学方法論Ⅰ |
老年期にある加齢による生活行動や行動レベルが低下した対象と家族に対する看護援助を学ぶ。食事介助・口腔内清拭・嚥下食体験・おむつ交換・陰部洗浄の演習を行ない、老年看護における基本的技術を習得する。 |
老年看護学方法論Ⅱ |
老年期にあり健康障害のある対象に応じた看護援助を学ぶ。老年看護における看護過程の展開を学ぶ。施設や地域において、高齢者のニーズに基づく看護活動を展開するための知識を学ぶ。 |
小児看護学
小児看護学総論 |
小児看護における目標や役割、倫理を学び、看護の特徴を理解する。また、小児の成長発達や小児を取り巻く社会環境と養護について、講義・幼稚園実習を通して学ぶ。健康問題が小児や家族に及ぼす影響を理解し、成長発達に応じた関わりを学ぶ。 |
小児看護学方法論Ⅰ |
小児にみられる疾患の病態、治療について学び、小児の成長発達に応じた診療の補助技術を、講義・演習を通して理解する。 |
小児看護学方法論Ⅱ |
健康問題や障害をもつ小児と家族に対して、成長発達を踏まえた看護援助を学ぶ。小児看護における看護過程の展開の方法を学ぶ。 |
母性看護学
母性看護学総論 |
母性看護の対象を女性だけでなく子どもを産み育てるものとして幅広く捉えたうえで、母性を取り巻く社会の現状と母子保健の動向を知り、母性看護の役割について学ぶ。
また、女性のライフサイクルの特徴を理解し、各期に必要な保健指導や対策を学ぶ。 |
母性看護学方法論Ⅰ |
周産期における一連の過程での正常及び異常の経過について学ぶ。
女性のライフステージに合わせた女性生殖器における疾患を学ぶ。 |
母性看護学方法論Ⅱ |
妊娠・分娩・産褥期の対象及び新生児の身体的・心理的・社会的特徴を理解し、生理的変化や異常に対する看護を学ぶ。
女性生殖器に障害を持つ患者の看護を学ぶ。 |
精神看護学
精神看護学総論 |
人間の精神発達をふまえ、すべてのライフサイクルにおける精神の健康と、それに影響を与える要因を理解し、一人の人間を精神の健康から不健康への連続体としてとらえ包括的に理解する。 |
精神看護学方法論Ⅰ |
主な精神疾患・精神症状と状態像および精神科治療について理解し、精神医学的観点から学ぶ。また、こころのバランスをくずしている人々や精神障害者および家族に対する援助について、自らケアする存在としてとらえ、対象と関わることを学ぶ。 |
精神看護学方法論Ⅱ |
対象との関わりの場面や演習を通して自己を見つめ、実際の看護に必要な援助の方法や考え方を学ぶ。また、精神看護における看護過程の展開方法を学ぶ。 |
臨地実習
成人看護学
成人看護学実習 |
- 成人各期の身体的・精神的・社会的特徴を理解する。
- 対象の健康障害の程度とその経過における問題を理解する。
- 対象の健康障害が身体的・精神的・社会的側面に及ぼす影響について理解する。
- 対象の看護問題に対して経過に応じた援助を計画・実施・評価ができる。
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老年看護学
老年看護学実習 |
- 高齢者の身体的・精神的・社会的特徴を理解する。
- 高齢者の健康障害および老化にともなう問題を理解し、高齢者の個別性におうじた看護の必要性を理解する。
- 看護過程の展開を実施に体験し、的確な判断能力と主体的に看護を実践できる能力を養う。
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小児看護学
小児看護学実習 |
健康問題や障害、入院が小児や家族に及ぼす影響を理解する。
健康問題や障害をもつ小児や家族に対して、健康レベルや成長発達に応じた援助の必要性を理解する。
小児の行動特性を理解し、安全に配慮した援助ができる。 |
母性看護学
母性看護学実習 |
妊産褥婦の身体・心理・社会的特徴および新生児の胎外生活適応過程を理解する。
妊産褥婦および新生児とその家族の看護問題を理解し、必要な援助を計画・実践できる能力を養う。
妊娠・分娩・産褥各期の保健指導を理解する。
地域社会における母子保健管理の実際を学ぶ。 |
精神看護学
精神看護学実習 |
- 精神に障がいをもつ人を理解する。
- 患者-看護師関係の発展過程を理解し、治療的関わりの方法を学ぶ。
- 精神症状に影響されている生活のしづらさを理解したうえで、自律と自己決定を支える援助を考える。
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統合分野
在宅看護論
在宅看護総論 |
地域で生活しながら療養する人と家族が置かれている状況や抱える問題を理解し、在宅療養生活の支援するための看護の役割および社会資源の活用、関係職種との関連の必要性について学ぶ。 |
在宅看護方法論Ⅰ |
地域で生活しながら療養する人が抱える主な疾患と看護を理解する。また、生活状況や障害に応じた看護過程の展開方法および終末期における看護について学ぶ。 |
在宅看護方法論Ⅱ |
セルフケア能力を活かし、生活環境を考慮した在宅における生活援助技術を学ぶ。また、医療処置を必要とする療養者・家族への看護および指導内容を理解する。 |
在宅看護方法論Ⅲ |
訪問家庭の多様性を考慮したコミュニケーションについて理解し、在宅看護を実施する上で必要な訪問の基本技術を学ぶ。また、社会資源の活用に必要なケアマネジメントの方法について理解する。 |
看護の統合と実践
災害看護 |
災害の特徴、災害医療および看護の基本を理解するとともに、災害各期の看護に必要な知識、急性期の救護活動に必要な基本的救護技術を習得し、実践にいかすことができる能力を養う。 |
看護管理と国際協力 |
世界の健康問題の現状と国際協力の仕組みについて理解し、異なった文化や社会における問題を解決していく必要性を学ぶ。
看護管理システムを学ぶことで、チーム医療の重要性やリーダーシップ、メンバーシップ能力の必要性を理解する。 |
医療安全Ⅰ |
看護・医療事故の基本的知識を学び、安全の重要性を理解する。 |
医療安全Ⅱ |
対象者と医療者側の潜む看護・医療事故の危険因子を総合的に判断し、医療事故を防止するための医療安全活動に参加して行く基礎的能力を養う。
医療現場における倫理的判断の必要性が理解できる。 |
看護技術実践 |
基本的な診療の援助技術を体験し、卒業時に求められる知識・技術を習得し、対象の状態に応じた看護を実践する能力を養う。 |
臨地実習
在宅看護論
在宅看護論 |
訪問看護ステーション
- 同行訪問を通し、対象者と家族の状況に応じたおよび援助の必要性を学ぶ。
- 訪問看護師とともに訪問家庭に応じたコミュニケーションや日常生活援助を実施する。
- 対象者のニーズに合った社会資源活用における看護の役割と関係職種との連絡・調整について学ぶ。
- 医療機関との関連および継続看護の必要性を学ぶ。
介護老人施設
- 対象者の発達段階や残存機能を考慮したコミュニケーションや日常生活援助を実施する。
- 対象者・家族の生活と関連づけて施設ケアを利用する意義について考える。
- 施設ケアにおけるサービスの実際と関係職種の役割や情報の共有について学ぶ。
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看護の統合と実践
統合実習 |
- 複数の患者に対する看護を、援助の優先順位を判断し、実施できる。
- 対象の安全性や業務の効率性を考慮しながら、看護技術が実施できる。
- 看護管理の実際を知り、他の保健医療福祉チームとの連携を学ぶ。
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