病院病理部
研修分野の名称と責任者
2年次選択科 病院病理部研修プログラム
責任者:病院病理部 佐藤隆夫教授
研修分野の目的と特徴
この研修分野は、臨床研修2年次に行う選択科としての病院病理部研修プログラムである。臨床研修の一環としてプライマリ・ケアの範囲内での病理学的知識の習得および病理学的技能の体験とともに、よき臨床医として一生涯活躍するための基礎となるべき病理学的思考方法を身につけることを目的とする。
研修期間
2ヵ月あるいは4ヵ月の自由選択とする。
研修内容と到達目標
- [一般目標(GIO)]
- 各科に共通した生検検体の取り扱いを修得する。
- 病理検査の流れを把握し、病理診断を体験する。
- 病理解剖の基本的手技を身につける。
- [行動目標(SBO)]
- 卒前教育で習得した各種疾患の病理ならびにそれに関連する臨床的事項について基本的知識を高めることができる。
- 病理診断・病理解剖に必要な基本的な技能を習得し、病態を正確に認識し、かつこれを表現することができる。まれではない疾患については的確な診断を下すことができる。
- 症例検討会、CPCに積極的に参加し、自己学習の習慣を身につけることができる。
- 他の医療スタッフとの協調性を身につけるとともに、安全管理や精度管理をよく理解することができる。
- 剖検症例に関して呈示と討論ができる。
- [研修の方略]
- 指導医と一緒に生検の病理診断を行う。
- 手術材料の切り出しと、病理診断を行う。
- 剖検症例を用いて、切り出し・ブロック作製・薄切ならびに染色まで自ら行う。
- 病理解剖に参加するとともに、CPCで症例の提示と討論を行う。
定員および研修施設の選択方法
員4名。研修施設選択は研修医との相談による。
研修施設と指導者
| 施設名 | 定員 | 指導責任者 | |
|---|---|---|---|
| 近畿大学医学部附属病院 病院病理部 |
4 | 佐藤 隆夫 | 剖検件数:約100 生検・外科病理件数:約10,000 細胞診件数:約13,000 |
| 近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部 |
1 | 太田 善夫 | 剖検件数:約50 生検・外科病理件数:約6,000 細胞診件数:約7,000 |
| 近畿大学医学部堺病院 臨床検査部 |
1 | 前倉 俊治 | 剖検件数:約10 生検・外科病理件数:約3,000 細胞診件数:約5,000 |
| PL病院検査科病理 | 1 | 橋本 重夫 | 剖検件数:約10 生検・外科病理件数:約4,000 細胞診件数:約4,000 |
各施設の研修内容と特徴
- 近畿大学医学部附属病院
- 指導医
- 指導責任者:佐藤 隆夫
- 主任指導医:前西 修
- 指導医氏名:木村 雅友、筑後 孝章
- 受け入れ人数;同時期に2名まで
- 研修方法および特徴
- 病院病理部
病院病理部において指導医とともに、生検材料・手術材料の病理診断、細胞診を行い、幅広い症例を経験しながら、病理検体の取り扱いや診断法などを修得する。診断ばかりでなく、病理組織所見、細胞診の意味・内容を指導医とのディスカッションを通して正確に理解し、臨床医として病理組織および細胞診所見および診断をいかに理解すべきかを修得する。(指導医の診断時にディスカッションし、顕微鏡にて研修医も同時に観察する。標本は前日の午後に出来上がるので、あらかじめ研修医みずから観察することもできる。術中迅速診断も指導医とともに診断過程に参加し、実際に体験する。) - 剖検室
指導医のもと剖検に参加する。一症例はその剖検から最終診断報告書作製までの全過程に参加する。 - カンファレンスなど
剖検カンファレンスに参加する。臨床カンファレンス、抄読会などにも参加する。
- 病院病理部
- 協力施設
研修医の希望あるいは医学部附属病院病院病理部での受け入れ定員などの関係で、上記協力施設での研修となることがある。プログラムは医学部附属病院病院病理部のものに準拠する。 - 研修に関する週間スケジュール(一応の目安であり定員等の関係で異なることがある。)
午前 午後 夕方以降 月 標本作製、染色研修 組織診・細胞診診断研修 組織診・細胞診診断研修 火 組織診断ディスカッション 生検、外科材料切り出し 特殊症例検討会など 水 剖検当番
剖検肉眼カンファレンス剖検当番
剖検切り出し剖検当番 木 標本作製、染色研修 組織診断研修 セミナー出席 金 組織診断ディスカッション 生検、外科材料切り出し カンファレンスなど 土 自主研修 - 勤務体制
勤務時間は午前9時から午後5時であり、これに準じる。ただし、カンファレンスなどは午後5時以降に行われることもある。剖検当番については受付時間が朝6時から夜9時までとなっており、研修医の希望により宿直・宅直をすることができる。休日については本学の日程に準じる。
- 指導医
研修責任者からの一言
外科系を希望するもの、内科系を希望するもの、いずれにおいても臨床医にとっては病理診断は必須であり、それらの実際を若き研修医の時期に経験することは、一生涯を通じてよき臨床医として過ごすにあたって大いに役立つであろう。その意味において、選択科として病理部が本プログラムに参加している意義は大きく、より多くの研修医諸君が病理を選択し、病理学的思考を身につけることを希望する。病理部は研修医諸君の積極的参加を大いに期待するとともに、病理部一同一丸となって諸君に対応していく予定である。
