ごあいさつ

 平成15年4月1日より、近畿大学神経内科学教室を担当させていただいております。前任の高橋光雄先生の築かれた教室をさらに発展させるべく努力して参りたいと思います。

 当教室では、患者さん本位の最良の診療を行うことと、比較的新しい領域である神経内科についての正しい理解をもった医師を育成することが、最優先の使命であり、その上で、優れた神経内科専門医を育て、臨床神経学の視点に立ったオリジナリティーの高い研究を進めて行きたいと考えています。

 神経内科疾患には難解かつ難治性の疾患が多いですが、ここ10~15年間にそれらの病態解明とそれに伴う治療法の開発が大きく進みました。単一遺伝子異常に基づく遺伝性疾患については、多くの病因遺伝子が明らかになり、治療法開発の手がかりが得られています。また免疫機序にもとづく神経疾患においては、病態解明のみならず日常診療に直結した新たな治療戦略の開発が進められています。さらにイメージングをはじめとする高次脳機能の研究も盛んに行われるようになりました。
 当教室では従来、ギラン・バレー症候群をはじめとする免疫性神経疾患、自律神経障害、末梢神経障害、神経変性疾患、脳血管障害、神経系の感染症などに対する研究を行ってきました。今後も各人の独創性を伸ばす方向で、神経疾患の研究を推進したいと考えています。 神経内科は今ホットでエキサイティングな医学のフロンティアです。また、日常診療の場でのニーズも高いものがあります。神経内科の診療・研究に興味をもち、共に発展させていきたいと考える諸君が参加されることを期待しています。
近畿大学医学部神経内科教授  楠 進
     
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