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教室運営

あいさつ-近大眼科運営に関する私の考え-

近畿大学医学部眼科学教室 主任教授 下村 嘉一

現在の眼科学では角膜、網膜といった解剖学的部位別に研究あるいは診療することが常識となっております。勿論、眼疾患を部位別に捉えようとする伝統的な手法の良さも否定はできませんが、将来を見据えると、眼科学の発展を妨げるのではないかとの懸念を持っております。即ち、基礎的な学術知識を基盤とした相互に繋がりのある総合的連携システムで眼疾患を捉えることが重要であると私は考えています。

人材育成の根幹となる教育というものは、押しつけではなく様々な情報を提供することにあります。研修中の医師が、何を研究専門分野とするか、疾患に対しどのような考え方を持つか、等々について私達教官の考えを無理強いするのではなく、多くの情報、アプローチの手段を提供し、彼らの選択できる幅を増やし、その中から選択行動できるような環境作りが最も重要であると確信しております。

眼科学教室における研究というのは、臨床経験から生じた疑問、興味を重積し、それらから基礎研究に発展し、さらに新しい診断・治療における技術や方法の開発を目的とし、研究を積み重ねていくことであると考えています。臨床に直結した研究を重視すると同時に積極的に国内外の研究施設との交流を深め、国際的視野に立って、より大きな知識を吸収できる環境を整備し、新しい治療法の開発に結びつく研究を樹立したく考えています。 私の専門分野は、部位別では角膜、横断的には感染症であります。私の診療分野を核として、他の診療分野を担当するスタッフと共に、一致団結した協力体制の中で、世界的レベルの総合的臨床教室を構築することを目標に掲げています。

「花は清香によって愛され、人は赤心をもって栄ゆ」これは元大阪ガス社長・元大阪アイバンク会長の西山 磐さんの言葉です。