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研究室

視能訓練

「視能訓練士とは?」

近畿大学医学部附属病院には8名の視能訓練士が在籍しています。
「視能訓練士」は、国家資格をもった視機能(=眼の機能)に関する専門家です。その役割は診断や治療方針を決定するために必要な検査を行います。

さらに視能訓練士の大きな役割の一つとして、斜視や弱視に関する検査や視能訓練を行っています。特に子供達は身体が日々大きく成長するように視機能も発達します。視能訓練士は一丸となって遠視といった屈折異常や斜視によって引き起こされた視機能の発達の遅れを見逃さず、視機能の向上を目指しています。検査室に泣いて入ることもできなかった子供達が、次には笑顔で答えてくれるようになる、通院していた子供が大人になり自らの子供を連れて来て下さる、こんな時、嬉しくてこれからも頑張っていこう!と思います。私たちの病院を来院された患者様や患児が来てよかったと思って下さるように視機能の専門家として日々の診療にあたっています。

これらの臨床に加え、科学的根拠に基づいた視能訓練を目指して様々な研究を行っています。

1.両眼視の基礎研究

「ヒトの眼はなぜ2つあるのか」 その答えの1つに両眼視があります。
どんな条件で両眼は単眼を超える機能を発揮するのか。両眼視野の観点から研究しています。このことが明らかになると視能訓練でどのような刺激を与えるとより効率的に成果をあげることができるか、また逆に両眼の機能を働かせることができないとどのような不利益を生じる可能性があるかを知ることができます。研究成果として単眼が働きにくい周辺部、認識が困難な課題に対して両眼が単眼の機能を有意に超えることがわかりました。現在ではより日常に近い条件で研究しこれまで以上に眼科診療に役立てたいと考えています。

両眼視の基礎研究の図

2.視能訓練の臨床研究

ヒトの眼位は左右眼に投影された像を融像することでコントロールされています。
斜視になると複視を避けるために抑制が起こり融像を妨げます。視能訓練は抑制を除去し融像を強化させることで眼位の安定化を行うことができます。さらに視能訓練と斜視手術を組み合わせた治療を行うことにより斜視手術の効果を安定させることができることを報告しました。私たちは科学的根拠に基づいた視能訓練の評価を行っています。

視能訓練の臨床研究の図

3.弱視の研究

弱視は屈折異常や斜視によって視機能の発達が遅れることによって起こります。
弱視症例に対しては眼鏡装用や健眼遮閉法を行いその有用性を報告してきました。また弱視治療によって改善した視機能を日常で健眼と同等に使用することができるのかについて読書能力を評価し報告しました。あらゆる方向から研究することにより弱視の視機能の向上を目指します。

弱視の研究-読書能力の評価の写真

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