近畿眼科先進医療研究会

平成29年
3月22日(水)6月2日(金)8月19日(土)10月4日(水)
平成28年
4月13日(水)8月22日(月)9月8日(木)10月8日(土)
10月28日(金)|12月2日(金)|12月5日(月)
平成27年
2月21日(金)3月5日(土)7月18日(土)11月13日(金)
12月19日(土)
平成26年
1月24日(金)3月1日(土)5月30日(金)6月26日(木)
11月1日(土)
平成25年
3月2日(土)6月15日(土)10月3日(木)10月19日(土)
平成24年
1月21日(土)2月29日(水)3月4日(日)4月21(土)
6月16(土)7月4日(水)11月10日(土)
平成23年
4月8日(金)4月15日(金)6月8日(水)6月10日(金)
6月30日(金)
平成22年
3月27日(土)7月16日(金)7月21日(水)8月18日(水)
9月5日(日)9月15日(水)9月18日(土)
平成21年
2月1日(日)4月11日(土)9月12日(土)12月19日(土)

第14回近畿眼科先進医療研究会

日 時:
平成23年6月8日(水)18:00~19:00
場 所:
近畿大学医学部附属病院 円形棟3階『大講堂』
講 師:
近畿大学医学部再生機能医学 講師 岡田 清孝先生
対象者:
近畿眼科先進医療研究会会員

研修テーマ:『細胞性線溶と創傷治癒』

岡田清孝先生

近畿大学医学部
再生機能医学

講師
岡田 清孝先生

1. ノックアウトマウスが教えてくれた線溶系の新展開
線溶系はフィブリンを分解し血栓溶解を誘導する。一方、線溶系因子は種々の細胞表面に受容体を持ち、細胞周囲での蛋白分解や細胞内情報伝達に関与する“細胞性線溶”を発現する。この細胞性線溶はノックアウトマウス(KO)により大きく発展した。KOの表現型ではPlgKOが脱肛や木質性結膜炎などを示すが、他は全て正常にみられる。しかし、実験モデルの解析ではt-PAの神経変性、u-PAの癌細胞増殖・浸潤・転移、PAI-1の肥満誘導などが明らかになった。
2. 細胞性線溶による創傷治癒から再生医療へ
細胞性線溶は組織の傷害後の修復・再生過程でHGF、TGF-βの活性化やVEGF、bFGFの発現調節、さらには、MMPを活性化し細胞外基質分解を誘導する。KOマウスの結果では肝再生過程でplasmin/α2-AP系の細胞外基質分解調節や炎症性細胞誘導、u-PA/u-PAR系のHGF活性化を明らかにした。また、皮膚の創傷治癒モデルではplasminの血管新生誘導、さらに、角膜上皮モデルではPlgKOのフィブリン沈着の残存による治癒遅延が報告された。また、森本らはウサギの角膜上皮の治癒過程でu-PAによる細胞移動を明らかにしている。このように、組織の傷害後の修復・再生過程での細胞性線溶の重要性が解明され、再生医療への応用が期待される。

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