近畿眼科先進医療研究会

平成29年
3月22日(水)6月2日(金)8月19日(土)10月4日(水)
平成28年
4月13日(水)8月22日(月)9月8日(木)10月8日(土)
10月28日(金)|12月2日(金)|12月5日(月)
平成27年
2月21日(金)3月5日(土)7月18日(土)11月13日(金)
12月19日(土)
平成26年
1月24日(金)3月1日(土)5月30日(金)6月26日(木)
11月1日(土)
平成25年
3月2日(土)6月15日(土)10月3日(木)10月19日(土)
平成24年
1月21日(土)2月29日(水)3月4日(日)4月21(土)
6月16(土)7月4日(水)11月10日(土)
平成23年
4月8日(金)4月15日(金)6月8日(水)6月10日(金)
6月30日(金)
平成22年
3月27日(土)7月16日(金)7月21日(水)8月18日(水)
9月5日(日)9月15日(水)9月18日(土)
平成21年
2月1日(日)4月11日(土)9月12日(土)12月19日(土)

第32回近畿眼科先進医療研究会

日 時:
平成26年11月1日(土)16:00~17:00
場 所:
円形棟3階 小講堂
講 師:
山口大学 名誉教授
西田輝夫 先生
対象者:
近畿眼科先進医療研究会会員

研修テーマ:『角膜への想い
-Physician-Scientistとしての研究を振り返って-』

山口大学 名誉教授

西田 輝夫 先生

 

角膜は1グラムにも満たない極めて小さな組織です。しかしながら,外界の光を眼内に導入する光の窓口として極めて重要であるだけでなく,角膜の状態はヒトにとって最も大切な視覚という感覚を左右し,ひいては社会との関わりという観点からも人生の質を左右する重要な組織であると言っても過言ではありません。
 角膜が透明で,光学的にも精緻な機能を果たすために,他の臓器や組織と異なる仕組みがあります。角膜実質は形状の保持と透明性の維持に貢献しており,また常に短時間で入れ替わる角膜上皮は外界とのバリアーとして,適切な細胞の分化と積極的な創傷治癒が求められます。
 角膜実質を構成する主たる細胞である角膜実質細胞(Corneal Fibroblasts)が互いに結合し,細胞内の情報を交換し合って,網目状構造を形成していることを明らかにしてきました。さらに角膜での炎症や潰瘍でこれらの細胞がどのように作動しているかを研究してきました。
 一方,角膜上皮障害が修復しない遷延性角膜上皮欠損の病態と新しい治療法の開発を目指して,角膜上皮細胞の伸展や移動の機序を研究し,幾つかの治療法を示してきました。
 これらの研究成果が今後,産業界と共同して承認薬として認められるように現在努力をしています。
 本講演では,大学人として,またPhysician-Scientistとして,目の前の患者さんの治療を行うと共に,今治せない角膜疾患に対して挑戦してきた軌跡を振り返り,今日絶滅危惧種として認識されているPhysician-Scientistの必要性や将来の医療を支える医学研究の重要性について私見を述べさせて頂きます。

 

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