近畿眼科先進医療研究会

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平成21年
2月1日(日)4月11日(土)9月12日(土)12月19日(土)

第45回近畿眼科先進医療研究会

日 時:
平成29年3月22日(水)18:00~19:00
場 所:
円形棟3階 大講堂
講 師:
近畿大学生物理工学部生命情報工学科
准教授 小濱 剛先生
対象者:
近畿眼科先進医療研究会会員

研修テーマ:『受動的な注意によって誘発される 固視微動マイクロサッカード
〜視知覚の有無を客観的に評価することは可能か?〜 』

 


近畿大学生物理工学部生命情報工学科

准教授 小濱 剛先生
 
視野内の一点を凝視している間も,眼球運動が完全に静止することはなく,固視微動と呼ばれる微小な揺らぎが生じている.一般に,固視微動はマイクロサッカード,ドリフト,トレマの3つの成分に分類されるが,このうちのマイクロサッカードは,視覚的注意機構の統制下にあることが知られており,視覚認知と密接な関係を有することが知られている.本講演では,受動的な注意の移動により誘導されるマイクロサッカードの頻度解析を行い,視知覚の有無を客観的に評価するための実験手法,ならびにマイクロサッカードの解析手法について検討した結果を紹介する.被験者には,ランダムなタイミングで周辺視野に光刺激を提示して受動的な注意の移動を誘発する実験課題を課した.光刺激のコントラストを段階的に変化させることで視知覚の有無を統制し,このときの固視微動を計測した.計測された固視微動データからマイクロサッカードを抽出して,その発生頻度を解析した結果,光刺激が視認できた条件では,刺激提示から約200ms後にマイクロサッカードが抑制され,その約300ms後には発生頻度が急増することが明らかとなった.一方,光刺激が十分に視認できない条件では,こうした変動は消失した.これらの結果から,マイクロサッカードの発生頻度解析に基づき,視知覚の有無が客観的に評価可能であることが示された.こうした知見は,主観に頼らない先進的な視野計測技術への応用も可能であると考えている.

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