このページを訪れてくれた研修医の諸君、初期研修中ならすでに整形外科をローテートしましたか。あるいは2年次の選択科の一つとして考えていますか。新制度の研修理念は国民のニーズに応えて「一般的に良く遭遇する負傷または疾病」を扱えるようになることです。「または疾病」なのです。しかし到達目標247項目中では腹痛や胸痛など内臓疾病ばかりが網羅され「負傷」はほとんど無視されているといっても良いくらいです。そして救急外来で経験するべきことの中には四肢外傷が含まれていないのにも驚きます。ER型に特化した、日本でいくつかの有名病院以外、研修中に骨折、脱臼、捻挫などの一般的な外傷を充分に経験するためには整形外科を選択するしかないのが現状です。
もう一本の研修の柱となる「一般的な疾病」ですが、国民の抱える愁訴は多い順に腰痛、肩こり、関節痛、そして4位が鼻づまりです。患者総数は2位で内科の半分、3位の外科の約2倍です。臓器別患者数は消化器、循環器、運動器の順です。これほど需要の多い科を研修しないままで初期研修を修了したとされていいのでしょうか。これまでは研修医の5人に一人しか整形外科を研修していません。諸君には是非研修して欲しいと願っています。
さて後期研修を修了して整形外科専門医受験資格を得るのに4年間かかります。近畿大学整形外科はこの4年間、責任を持って研修指導致します。コースはいくつかあります。臨床研修一本で行くコースと大学院に進学するコースです。
臨床研修一本で専門医を目指す場合、希望に応じて本院、奈良、堺の附属病院、そしてPL病院やベルランド病院といった実績のある研修病院をローテートし、それぞれの病院に特徴的な研修を行うことによって経験すべき症例をクリアーし、自信ある医療技術を身に付けます。3年目には臨床医として一気に実力のつく地域医療研修を選ぶことも可能です。現在関連病院では、国保直営串本病院、および、さくら会大阪南脳神経外科病院が地域医療の要として地元から信頼されており、指導医のもとに責任診療を行うことができます。
大学院へ進学する場合は、臨床研修を行いながら博士論文を完成させ、専門医資格と博士号を取得することになります。実際は4年間の大学院の間の2年間を研修病院で勤務し、残り2年の研究活動で論文を完成することになります。近畿大学整形外科ではこれまで7割が大学院に進学し、博士号の取得率はほぼ100%です。
大学院へ進学する場合に、社会人のまま大学に入学できる制度が平成19年度から始まっています。つまり大学附属病院の助教スタッフ、あるいは一般病院の勤務医の資格のまま大学院に入学でき、土曜の午後の時間を用いた必修コースの受講などによって大学院後期課程を修了することができます。
近畿大学整形外科は一月の手術件数が50から60件あり、大学病院としては驚異的な手術件数です。しかも関節外科、脊椎外科、上肢外科、骨軟部腫瘍外科など高度な診療技術を満遍なく身に付けることが出来ます。これは一般病院研修ではいくら大病院でも望めないことです。
今、産婦人科に限らず全科において僻地医療や勤務医療が音を立てて崩れつつあるのをご存知でしょう。日本の医療崩壊は新臨床研修制度の導入から始まりました。これまで日本の僻地医療や勤務医療は、医師の絶対数の少なさが表面化しないで、しかも世界トップレベルが維持されてきました。これは大学医局が支えてきたからです。このことを今になって国民もマスコミも気付き始めました。諸君が気付かないはずはありません。諸君がもし医局と無縁に一般病院で研修を修了し、将来にわたって自分のキャリアで勤務病院を探し回ることになれば、それは医師及び医療の市場原理化そのものであり、結局日本の医療崩壊に手を貸すことになります。
このまま流れてゆくと今のアメリカ合衆国の、話題の映画のような状況が日本でも現実になるのです。
母校で、是非母校の医局で後期研修されるよう、国民の一人としてお願い致します。
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4月1日開始
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1年次
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2年次
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3年次
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4年次
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専門医 資格取得 |
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| 本院(助教B) |
施設間の異動ありうる
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| 附属2病院 (診療助教) |
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| 総合研修病院 | ||||||
| 3年次選択 可能施設 |
僻地医療
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救命・ER
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| 地域 医療 |
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| 小児 施設 |
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| 癌 施設 |
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B)大学院・専門医コース
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4月1日開始
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1年次
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2年次
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3年次
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4年次
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専門医 資格取得 |
| 大学院・ 専門医コース |
附属3病院か総合研修病院で臨床研修 施設間異動ありうる | 研究・論文作成 | |||
| 研究・論文作成 | |||||
| 研究・論文作成 | 臨床研修 | ||||
C)社会人大学院コース
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4月1日開始
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1年次
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2年次
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3年次
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4年次
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専門医 資格取得 |
| 19年度より実施 |
臨床研修と夜間大学院
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D)早期社会人大学院コース
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4月1日開始
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1年次
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2年次
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3年次
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4年次
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専門医 資格取得 |
| 検討中 | 初期研修スタートと同時に入学 | 博士号取得したのち2年間臨床研修 | |||
日本整形外科学会骨軟部腫瘍学術集会参加/日本小児整形外科学会参加
※初期研修期間中に整形外科を選択し、研修した期間は4年間の臨床研修に含めることが出来る




