近畿大学医学部看護職員募集案内

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チーム医療

近大病院で質の高い医療を実現するための核の一つが、スペシャリスト集団による「チーム医療」。病院の特性やニーズに沿って様々な職種のスタッフが集い、組織横断的に活動しています。実際に、どのようにして患者さまに最善のケアを提供しているのか。チーム医療に携わる看護師が紹介します。

ICTでは、医療関連感染の発生・拡大の防止を目的とした活動を行っています。医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務員が複数名所属。毎週火曜日に担当メンバーが集まってカンファレンスと院内ラウンドを実施して、各病棟や外来などでの新規感染症の発生状況を共有したり、対策の実施状況と治療状況を確認しています。また、年間3回の院内感染対策講習会を実施。全職員が感染防止対策の知識とその重要性を把握できるよう啓もう活動を行っています。さらには近隣地域での感染防止対策のレベルを底上げするため、市内の病院とカンファレンスを行い、相互の医療施設における最善策を図れるようにしています。堺病院のチーム医療の特徴は、所属メンバーのほとんどが病棟業務と兼務していること。規模的に少人数であるためではありますが、病棟の状況把握がしやすいのは感染対策を現場に浸透させる上で大きなメリットとなっています。

感染症対策は患者さまだけではなく、そのご家族、そして仲間を守る行為でもあります。日々の業務が忙しいなかでもしっかり感染症対策を実施してもらえるよう、その重要性を伝え、スタッフの意識を高めていくことが大切です。また院内に限らず、感染症対策は日常生活において活用できるもの。地域の一般の方々や医療従事者に対して、あらゆるテーマの市民公開講座を開催し、啓もう活動を行っています。たとえば、堺病院がある南大阪地区は高齢者が多い一帯。介護施設や住まいで寝たきりの方が多いので、疥癬(ダニによる皮膚感染症)の予防対策を講演しています。また、対策も机上の空論ではなく、現場で実施されるようにカスタマイズしていくことが重要です。ガイドラインで推奨されている感染症対策を、設備や人員など現場のあらゆる状況を踏まえながら“実践”できるカタチに落とし込むのは容易ではありませんね。

ICTには感染症治療や感染症発生・拡大防止対策、抗菌薬、感染症診断検査などについての専門知識を持つ感染のスペシャリストたちがいます。そのため、チームの力で戦略的かつ多角的に、感染症対策にアプローチすることが可能です。対策の結果はスピーディに、数値として明確に表れます。それを検証し、次に活かしていくなかで、対策方法の幅が広がり、精度もスピードも向上します。また、臨床検査技師など普段の病棟業務では関わらない専門家と仕事ができるのも刺激になりますね。そのなかで得られる成長は、知識を共有していく仲間や地域の人々の成長にもつながるはず。必要のない感染で苦しむ患者さまや医療従事者をつくらないのが、私たちICTの役目です。一つひとつの学びを大切にし、今後さらに求められる地域との密着・連携を強めていけたらと思います。