当院では、平日（月～金曜日）に予約制で診療を行っています。産婦人科医師と助産師が連携しながら、妊娠早期から退院後の産褥期まで継続してサポートを行なっています。いわゆるリスクの低い妊婦さんはもちろんのこと、母体・胎児合併症などをもつハイリスクの妊婦さんの受け入れも積極的に行っています。大学病院である利点を生かし、他科と連携しながら妊娠中から出産まで継続して当院で管理を行うことが可能です。
産科外来の待合室・診察室は妊産婦さんや付き添いのご家族の皆さんが安心して診察を受けられるような環境づくりを心がけています。また、妊産婦の皆さんに質の高い診療を提供できるよう、最新の超音波機器を導入しています。
妊産褥婦の皆さん一人ひとりと向き合い、妊婦健診だけでなく助産師による保健指導や母乳外来、産前教室（両親学級など）を行い、個人の悩みやニーズに応じた支援を心がけています。当院で出産してよかったと思っていただけるよう、外来から妊産褥婦の皆さんと関わりをもつことを目標としています。
待合いスペース
キッズスペース
先天性心疾患とは、児が生まれながらに持っている心臓の病気のことです。心疾患の種類によっては出生後すぐに重篤な症状が出現し治療が必要となることがあり、妊娠中に診断を行うことで出生後すみやかに治療を開始することができます。先天性心疾患は軽症なものを含めると100人に一人の頻度で見つかると言われています。通常の妊婦健診の超音波検査ではその30-60%が見つかると言われていますが、中には胎児心疾患の専門医でなければ診断が困難な疾患もあります。
当院では2016年8月から胎児心疾患の専門医（小児科医）による胎児心臓超音波検査外来を開設しました。当院で妊婦健診中に胎児の心臓・心臓周囲に異常が疑われた場合はこの外来で検査を受けていただきます。異常は指摘されていない場合でも胎児の心臓超音波検査を希望される方は自費で検査を受けることができます。また、他院で妊婦健診中の方でもこの外来を受診することができますが、完全予約制のため、事前に通院中の医療機関を通じて予約を取っていただく必要があります。
妊娠中に先天性心疾患と診断された場合、出生前～出生後まで当院で継続した管理が可能です。出生後は当院小児科（新生児グループ・循環器グループ））・心臓血管外科が連携し治療を行います。
胎児の疾患は心臓だけに限りません。妊娠中に心臓以外の疾患や子宮内発育遅延（胎児の成長が通常より遅く体重が小さい）などの異常が見つかることがあります。
妊婦健診で胎児の異常を指摘された場合、当院の胎児スクリーニング超音波外来で精密検査を受けることができます。この外来では、周産期専門医（母体・胎児を専門とする産婦人科医）が最新の超音波機器を用いて胎児の全身をチェックします。30分～1時間程度時間をかけて行いますので、通常の妊婦健診では把握できないような胎児の状態を詳しく確認することができます。
外来は、火、水曜日の午前に行っており、完全予約制です。他院で妊婦健診中の方は事前に通院中の医療機関を通じて予約を取っていただく必要があります。この外来の対象は、当院または他院で胎児の異常を指摘された方に限定しており、希望での受診は受け付けておりませんのでご了承ください。
もし胎児の疾患が診断された場合、小児科と連携しながら方針を協議し、出生前・出生後の児にとって最善の治療が行えるように万全の準備を行います。
全妊婦健診の内数回を医師ではなく助産師が担当し、保健指導を行います。
妊娠期やお産を控えた中で生じる心と体の変化や、普段医師には聞きづらい不安や疑問などを助産師に相談する様な気持ちで、受診して頂ければと思います。
当院の助産師がみなさまのおっぱいサポートをします。
出産すればすぐに母乳が出ると思われるも多いですが、実はそういう方のほうが少ないです。
出産後赤ちゃんが吸いやすいおっぱいを作るため、妊娠中からマッサージをして母乳育児に備えましょう。
また、乳腺炎やおっぱいの張り、痛みなどのおっぱいトラブルについてもご相談下さい。
産婦人科外来へお電話下さい。
（072）366-0221（代表）
ボタンをタップすると電話がかかります。
いずれも、産科外来にて開催します。
| 前期母親教室（16週頃） | 第2土曜日14時～16時 |
|---|---|
| 後期母親教室（32週以降） | 第3土曜日14時～16時 |
| 両親学級（32週以降） | 第1土曜日14時～16時 |
現在、新型コロナウイルス感染予防のため、母親学級・両親教室は中止中です。
前期母親教室はYouTubeで動画がご覧頂けます。