神経系本試問題2014
1.対光反射の経路を図示して説明せよ。一側の眼球に光を当てると両側の瞳孔が収縮するのはどうしてかが明瞭にわかるように図を描くこと。
2.下垂体のホルモン分泌と視床下部の関連について、視床下部、下垂体の絵を描いて説明せよ。(前葉、後葉で異なった仕組みになっている。)
3.以下の症例について質問に答えよ。
72歳の老人が歩行不能ということで救急外来に運ぱれてきた。数週間前に彼は歩行中左足を引きずっていることに気づかれた。左上肢も次第に麻痺してきた。彼がやっと救急外来を訪れたときには右眼は完全に閉じた状態になっていた。診察所見 対坐法で視野は正常。左の瞳孔は直径3mmで対光反射正常。右瞳孔は7mmで対光反射が欠如。右眼球は内転、上転、下転ができないが、外転は正常。下方を見ようとすると右目は時計方向に回旋する(1)。 左眼の動きは正常。右眼瞼は完全に下垂している。顔面下部の左側は右側程良く動かないが、前額のしわ寄せは両側ともよくできる。痛覚、固有知覚ならびに振動覚は正常に保たれている。左上下肢には著しい麻痺があり、腱反射が亢進している。
(1)「下方を見ようとすると右目は時計方向に回旋する」のはなぜか。図を描いて説明しなさい。
(2) A. 大脳、中脳、橋、延髄、脊髄の各断面を描き、部位の名称と、この患者の知覚異常、運動麻痺に関係する神経路を書き入れなさい。(図に右、左を記載すること。)
また、以下の部位を示しなさい。(尾状核、レンズ核、視床、内包、中脳水道、黒質、赤核、上丘、第四脳室、薄束核、楔状束核)
B. 障害部位はどこか。また、そう思う理由を書きなさい。(スペースが足りなければ裏に描いてもよい。その場合は裏に描いていることを明記してください。)
【問題】脳脊髄液循環路を図示しなさい。また脳脊髄液の生成と吸収について説明しなさい。
神経堤および神経堤細胞の移動と分化について略図を描いて説明して下さい。
2) 先天異常の原因の大部分を占める要因は、① と② である。