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平野牧人 臨床教授がNat Cardiovasc Res.誌に, トリグリセリド沈着性心筋血管症患者患者に対するトリカプリン治療の有用性に関する論文を共著者として発表しました

平野牧人 臨床教授がNat Cardiovasc Res.誌に, トリグリセリド沈着性心筋血管症患者患者に対するトリカプリン治療の有用性に関する論文を共著者として発表しました。

▶論文リンク:Ken-ichi Hirano, Satomi Okamura, Koichiro Sugimura, Hideyuki Miyauchi, Yusuke Nakano, Kotaro Nochioka, Chikako Hashimoto, Yoshitaka Iwanaga, Kenichi Nakajima, Satoshi Yamaguchi, Yoko Yasui, Shinsaku Shimamoto, Makito Hirano, et al. 2025. "Long-term survival and durable recovery of heart failure in patients with triglyceride deposit cardiomyovasculopathy treated with tricaprin". Nat Cardiovasc Res. 

 

👉️論文要旨(日本語訳)

トリグリセリド沈着性心筋血管症(TGCV)は、心臓移植を必要とする心不全(HF)の日本人患者1,2,3 において初めて同定された、新興の非感染性成人発症心臓病である。 TGCVでは、長鎖トリグリセリド(TG)の細胞内脂肪分解の欠陥により、主に心筋細胞4と平滑筋細胞5で細胞性脂肪症とエネルギー障害が起こり、HF、TG沈着を伴うびまん性冠動脈疾患、死亡率の高い心室性不整脈6 につながる。 中鎖TGの一種であるトリカプリンは最近、心筋のTG脂肪分解7 を改善したことが報告された。本研究は、トリカプリンを追加投与したTGCV患者の長期生存とHFの持続的回復が顕著であったことを報告し、脂肪分解の欠陥によって引き起こされる心疾患の分類とその実用的な治療の可能性を提供するものである。心筋脂肪滴はHFによくみられる特徴であり、治療標的としての可能性が世界中で議論されているため、我々の知見は他の民族についても調査する必要がある。

 

 論文/執筆

2025/02/13 17:00

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