精神看護学|近畿大学附属看護専門学校

看護学の紹介Science of Nursing

精神看護学

到達目標

精神看護学
  1. こころの健康について、不健康の側面だけでなく、健康や予防の側面を学びます。
  2. 対象のストレングス(強み)をとらえ、ひとりの人間を理解し尊重する態度を育みます。
  3. 対象と看護師の関係の発展過程を理解し、治療的関わりについて学びます。
  4. 対象を取り巻く家族や地域におけるサポートシステムを知り、自律と自己決定を支援し、その人らしい生活を支える方法を学びます。

到達目標を果たすための実習内容や方法

こころを病む人と初めて接する学生が大半なので、11日間の実習開始時は「私のひと言で傷つけたらどうしよう」など、
それぞれがもつイメージによる緊張や戸惑いから始まります。そして、対象を理解したいという思いで、対象と関わるのですが、距離の取り方がわからず、遠すぎたり近すぎたりする状況から、関係の構築が始まります。また、何かしなければいけないという思いから、症状の問題点ばかりに着目しすぎ、対象が負担を感じ学生との関係の構築が難しくなることもあります。

学生はここで、自分のペースや価値観を中心に関わっていたことに気づきます。人を理解する時、問題となる部分にだけ目を向けるのではなく、ストレングス(強み)に着目し、ありのままのその人を理解しようとする姿勢が大切です。そこで、改めて対象のことを知ろうと、対象の一つひとつ言葉を真剣に聴き、行動を観察し、思いを考えます。そして、対象から「この学生にわかってもらえた」という言葉が聞かれるなど、関係が発展します。

対象者の目標に向かい、症状と付き合いながら生活できるように、共に考え、その人らしい生活を支えられるように看護することを目指していきます。

精神看護学実習は、対象と学生との関係の発展が大きな柱となります。対象の目標に向かって、日々の関わりを通して<場と時間を共有>し、共に喜び、共に苦しみ、<お互いの気持ちを共有>します。その中で、学生は自分自身を見つめる機会にもなり、対象と共に成長することをめざします。

看護学を通して学んで欲しいこと

症状による日常生活への影響と、同時にできる部分(健康な部分)、ストレングス(強み)を知り、対象の自立と自己決定に向けた援助を学んでもらいたい。それは、対象の思いや言動をありのままに受けいれることから始まり、対象に「わかってもらえた」と思える話の聴き方や、学生自身の感情や対人関係の持ち方を振り返り、治療的関わりについて学んでもらいたい。

また、対象の目標に向けて、その人らしい生活ができるように、地域生活をイメージした関わりについて学んで欲しい。