近畿大学医学部日本形成外科学会グラクソ・スミスクライン株式会社 グラクソ・スミスクライン株式会社
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再建・再生研究会
小動物で成功している培養組織をヒトの再生医療として展開する際、当該する再生組織は比較的大きなものでなければ臨床使用上、役に立ちません。しかしながら、これまでの研究結果から
  1. 培養組織を一定以上の大きさとすることが困難である、また
  2. 培養組織が一定以上の大きさになると、体内への移植後に、再生組織の形状もしくは機能維持が不可能である
  3. 小動物モデルにおいて開発され有効な再生誘導技術は、大動物モデルでは無効であり、再生誘導の実現に向けた新たな戦略や新技術の開発が必要である
などは周知の事実として知られ、これらは国内、国外の臨床の場で再生医療が実現化されない大きな理由となっています。

私どものグループは、硬組織(骨・軟骨)の再生誘導研究を継続的に行ない、小動物を用いた大規模組織の組織誘導の諸検討は、ほぼ終了しました。
そこで本年度の研究では、次のステップとして大動物モデルを用いた移植試験を実施し、培養された大規模組織を大動物の体内で生存させ、これを成長させうるような移植技術の開発に取り組みました。その結果、前臨床研究となる大動物を用いた大規模組織の構築技術開発において
  1. 3次元的細胞配置技術
  2. 複数種類の細胞の共存技術および配置技術
  3. 血管などの栄養源供給ルートを確保する技術
など、新たな技術を開発しました。
大規模な軟骨組織(5×5cm程度)を、大動物の体内で、安全に再生誘導することが可能となりました。現在、この最新技術を基盤として、さらに3次元形状を維持した大規模組織(再生軟骨)の再生誘導に取り組んでいます。
再生誘導技術が臨床応用される時代が、いよいよ目前に迫っていいることを実感しています。