近畿大学医学部内科学教室心療内科部門Department of Psychosomatic Medicine, Kindai University, Faculty of Medicine

当講座について

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ご挨拶

ロゴ

 『近畿大学医学部内科学教室 心療内科部門』は2015年4月、近畿大学医学部の中で9つ目の内科として新設された、今、もっとも新しいホットな科です。現代はストレス社会といわれています。「心身症」=ストレス関連身体疾患を診る内科としての心療内科へのニーズはますます広がっています。国民が、患者さん達が、それを求めていると日々、実感しております。当科のロゴマークは心(Mind)のMと身(Body)のBを組み合わせたもので、その両方に赤い血の通った医療をしていこう、という理念を表しています。

 これからも近畿大学医学部・近畿大学病院、地域医療への貢献を常に年頭におき、心療内科学・心身医学を広く世の中に広めるために、医局員一丸となって努めて参りたいと思っております。

沿革

1980年代から近畿大学第4内科(現呼吸器・アレルギー内科)の中に心身症グループがあり、中島重徳教授のご指導のもと、主に喘息患者を中心として心身症の診療・研究がされていました。
1999年に近畿大学医学部堺病院の開院と同時に、診療科として「心療内科」を開設。
2013年4月からは、大阪狭山市の医学部内に拠点を移し、近畿大学病院内では「心療内科・緩和ケア科」として新体制に移行。
2015年4月に内科学教室心療内科部門として独立し、心身症・緩和医療・サイコオンコロジーの臨床・教育・研究を幅広く行なっています。
現在、大学院医学研究科としては、心身医学講座と緩和医療学講座の両者を運営。

学会など開催

1991年
第32回日本心身医学会総会を主催(第4内科;中島重徳教授)。
2006年
第41回日本心身医学会近畿地方会を主催。
2013年
第26回日本サイコオンコロジー学会総会を主催。
2017年
第42回日本交流分析学会大会を主催。
2019年
第2回日本心身医学関連学会合同集会で第24回日本心療内科学会総会・学術大会を主催。

心療内科とは?

 内科領域の中で、心身相関あるいは身心相関の病態について研究、診療、教育を行う医学であり、全人的医療(bio-psycho-socio-ethical model)の具体的な方法をもつ医学・医療です。心身医学は“病”をみるのではなく、“病をもっている人間”を診る、心理社会的背景からその人を取り巻く環境を含めて、心身両面から、その患者さんが“病”とつきあいながら今後の人生をどうやって切り開いていくか、を一緒に考え、実践していく学問です。また、西洋医学に足場を置き、東洋医学を含めた代替・補完医療との統合を目指す医学が、わが国の心療内科学の特徴です。