近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門

主任教授・中川和彦ブログ

2019年08月30日 掲載

何故、私は腫瘍内科医をめざしたのか?<1>

「どうして腫瘍内科医になろうと思ったのですか?」とよく聞かれます。
私の自己紹介という意味も兼ねて、私の若かりし頃のことを書いてみようと思います。

1983年、昭和58年に熊本大学医学部を卒業し、熊本大学医学部付属病院第一内科に入局しました。

もちろん、腫瘍内科医になろうなどと思って第一内科に入局したわけではありません。というか、その当時は「腫瘍内科」という診療科が陰も形も存在しない時代だったのです。

第一内科を選んだ理由は、漠然としたものでした。「家庭医になって第一線の実地臨床医として人の役に立ちたい」というものでした。

「総合内科医」という選択肢もなかった時代、熊本から外に出てトレーニングを受けるなど全く考えもしませんでした。当時の熊本大学医学部付属病院第一内科には神経、呼吸、循環、消化器の診療グループがありましたので、一般内科医になるには最適の診療科と思えたのです。

大学で受け持った最初の患者さんが34歳の若い男性で、大村さん(仮名)という胸部異常陰影を主訴として入院された患者さんでした。大村さんには2人のお子様がいらして、奥様も甲状腺癌で手術をされたばかりとのことでした。
精査の結果、IIIA期の肺腺癌と診断され、肺切除術を受けることになり第二外科に転科して行かれました。

何故、私は腫瘍内科医をめざしたのか?<2>

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