スペシャリスト対談

高度先進医療を提供している近大病院では、看護師の専門性を高めることを奨励しています。専門看護師・認定看護師というキャリア形成を選択するにあたって、近大病院の環境はどうなのか。スペシャリストとして活躍するお二人に話を伺いました。

給与も、休みももらいながら、
安心して資格を取得できる環境。

林:認定看護師になるきっかけは何かございましたか? 私は、看護師になるきっかけが、脳卒中看護の先駆者が、脳の賦活化(活力を与えること)のための看護実践をしている場面をテレビで拝見し、感銘を受けたことでした。それまでOLをしていたのですが、看護師になって脳神経看護の分野で働きたいと思ったのです。

神谷:私の場合、入職してからずっとICUで働いていたので、どこかのタイミングで集中ケアの認定看護師を取得したいと考えておりました。当時、院内に集中ケア認定看護師がいなかったので、取得すれば自分のキャリアにとってプラスになるのはもちろん、病院にとっても大きい意味があるので、2011年に試験を受けて資格を取得しました。

林:私は2012年に取得しました。認定看護師の学校に入学申し込みをするにあたって、大学病院であるのは大いに役立ちました。

神谷:入学時の申込書に、看護実践の経験について複数症例を書かないといけません。その点、大学病院なので比較的困難な状況下でのケアを経験していたので、プロフィールはとても作成しやすかったです。専門性を高めるための学校なので、幾つか要件を提示されますが、特に意識しなくても、それを満たせる経験を積めるのは有利でした。

林:しかも、近大病院には専門・認定看護師が多くいますから、必要事項の記入方法や試験対策などのアドバイスをもらえるのもいいです。分野が違ったとしても、助けになることがたくさんあります。アセスメントや看護ケアの考え方など、入学後に教員の方に「内容がいいね」とほめられたくらいです。自分一人ではそこまで仕上げられなかったです。

神谷:あとは、退職することなく、資格取得ができるのがいいです。職業保証制度として給与をもらいながら通学できます。認定看護師を取得するとき、半年間学校に通わないといけないので助かりました。

資格を取得した後が、
本当のスタート。

神谷:専門・認定看護師資格の取得は、ゴールではなくスタートです。その点、活躍のフィールドとしても近大病院は幅広くて、自らの専門領域をどんどん深めていくことができます。たとえば、有資格者が参加する専門認定看護師会では、様々な取り組みについて話し合います。

林:公開講座では、新しく資格を取得した人が他の医療従事者に向けて自分の専門領域に関する知識などをお伝えします。実践の場も重要ですが、他者に教えるなかで自分の経験が再整理されるので、知識・技術の定着という意味でも教える機会は非常に大切です。

神谷:外部との交流も広がります。近大病院は南大阪や奈良における地域医療の要でもあるので、院外に向けて自分たちの知識や技術、症例を伝えることもあります。

林:そのなかで地域の医療従事者や一般の方々との関わりが生まれ、反対に新たな知識や気づきなどを与えられることもありますね。地域医療の質を向上させている実感など、自分の影響力の輪が広がっていく面白さ・やりがいも感じられます。あと、近大病院は症例数が多いほうなので、実践を通して自分の専門領域の知識を深められます。

神谷:実践することで、新しい疑問が湧いてきて、それを調べて専門性をさらに深めていくことの繰り返しです。院内の人も向上心が高いので、次々と質問してくれますし、大変ではありますが、うまく答えられないことに関しては調べるので、教育・指導も専門性を深めることにつながっています。

日々の業務を大切にすれば、
自分らしい道が見えてきます。

神谷:資格を取得してからが、スタートですよね。近大病院ではそのスタートを切るためのサポートがありますし、取得後に自らを高めていくための環境においても申し分ありません。専門性はずっと高めていかないといけないものでそういう自分は、いま模索中ではあるのですが、林さんはどうですか?

林:私の場合、研究により力を入れてきたいと考えています。実践の機会はたくさんありますが、脳卒中に関してはまだまだエビデンスが少ないので、自分が研究していくことで切り拓いていきたいです。自分のなかでは、かなり大変ではありますが年1回は研究発表の機会を持とうと思っています。

神谷:そういったエビデンスが近大病院の貴重な財産にもなりますし、後進の育成にもつながっていきます。

林:いつか著作にもチャレンジしようと考えております。ただ、他にもたくさん業務を抱えていますから、なかなか一人では研究が進められません。一緒に取り組んでくれる仲間が必要です。ただ、近大病院は向上心のある人が多いので、参加してくれる人もいて、とても助かっています。その点、神谷さんの集中ケア認定看護師は院内に4名いるので良いですね。

神谷:自分が取得した後に、3名続いてくれたのは嬉しかったです。最初に取った甲斐がありました。自分にしかできないことを達成したというのは、プロとしての誇りになっています。私としては、今後もそういった唯一無二を大切にしたいです。たぶん、専門・認定看護師に限らず、きっと新人でも誰でも自分にしかできないことがあるはず。それを見つけて大切にしてほしいと思います。きっと自分らしいキャリアを築くことやプロとしての誇りにつながっていくでしょうから。

林:そうですね。あとは働くなかでの疑問も大切にしてもらえたらと思います。担当している診療科の領域や看護の在り方、業務の仕組みなど、浮かび上がった疑問をそのまま流さずに、向き合っていくことで自然と自分の道が拓けるはずです。スペシャリストじゃなくても、ジェネラリストでもマネージャーでも何でも。近大病院には、それを叶えるための環境が整っていますよ。