大阪府と奈良県に病院がある近大病院では、関西圏を中心としながらも、全国から看護師志望学生の応募が集まっています。関西圏外出身者にとっては、大阪府と奈良県という慣れない地で生活することにどのようなイメージとギャップがあったのか、福岡県出身のお二人に話を伺いました。

福岡を出て自分の道をゆく私を、
親が力強く送り出してくれました。

中村:私と大野さんとは同じ福岡出身で近畿大学附属福岡高等学校の同級生だから、もう7年来の仲ですね。近大系列の専門学校なので、近大病院で働くのは流れもあるとは思うのですが、もともと大阪か奈良で働きたいと考えていたのですか?

大野:私は高校への進路のとき、将来は実家のある福岡県から出たいと思っていました。ずっと親の世話になりっぱなしだったので、親元を離れて自立したいと考えていたんです。そうすれば、親のありがたみもわかるかなと。それが近畿大学附属福岡高等学校を選んだ理由の一つでもあります。あとは、看護師になりたいと中学校の先生に相談したら、「附属の病院もあるし、大学病院で設備も整っているよ」と勧めてくれました。だから、就職活動でも他の病院を調べることもなく、近大病院を選びましたね。

中村:私の場合、特に福岡を出たいとは思っていませんでした。近畿大学附属福岡高等学校を選んだのは、5年一環で看護師資格を取得できるので大学受験もいらないのが理由。あとは母体が全国的に名前の知られている近畿大学なので、他よりも教育面で充実しているのではと思いました。就職時には他の病院の説明会にも参加してみましたが、やはり新人教育でも近大病院が優れていると感じましたね。実習でも仲の良い和気あいあいとした雰囲気が魅力的だったので、近大病院で働くため関西に行くことを選択しました。

大野:採用が決まったとき、親はさみしがっていました。あと、それまで親に頼りっぱなしの人生だったので、慣れない環境で一人暮らししても大丈夫か不安がられましたね(笑) でも、最終的に「受かったのも縁だから関西で頑張っておいで!」と送り出してくれました。

中村:私の親も最初不安を口にしていました。20年以上一緒だったので。でも、大野さんのご両親と同様に、最後は「自分の好きなように生きなさい」と励ましてくれました。母がもともと看護師をしていて、姉も准看護師だったので、自分の道を歩んでいくことを応援してくれたのだと思います。

イメージ通りの奈良の自然。
イメージ通りではない関西弁。

大野:大阪と奈良のイメージはありました? 私は、大阪は都会のイメージがあって、奈良は山があって自然が多く穏やかそうと思っていました。奈良のほうが、福岡の地元の環境に近いイメージだったので、奈良病院を希望しましたね。

中村:私も同じような感じです。奈良は穏やかそう。大阪に関しては、最初は少し怖そうと思っていました。関西弁に慣れていないから、学生時代に附属病院で実習をしていた際、先輩看護師さんが「怒っているのかな?」と感じることもあって。でも、暮らすうちに、そういうわけではないんだとわかりました。

大野:慣れてきたら気にならないですよね。

中村:話をしていて面白いですし、患者さまもスタッフも気さくに話せる人たちばかりなので、印象が変わりました。あと、一人暮らしは病院の寮でセキュリティもしっかりしているので安心感もあります。3LDKで広くて家賃補助もあるので、生活面は万全!

大野:寮は病院から近いから便利ですし、最寄り駅から大阪のなんばにも30分ほどでアクセスも良いですよね。私は休日によくなんばに買い物に行きます。たまに梅田にも。毎週、大阪に遊びに行く人も多いです。

中村:福岡から奈良病院に入職した同期たちと一緒に、京都にも行きましたよね。神戸など関西圏は休日に遊べるところが多いから気晴らしになります。まぁ、私はインドアなので休日も家にいることが多いですが(笑)

親の代わりに心強く
支えてくれる人たちがいます。

大野:親元から離れて暮らして、最初はさみしさがありました。でも、関西圏外から入職している人も多いですし、出身地に関わらず、みんな仲が良いです。それは先輩や上司も同じで、やさしい人たちが多いですね。もちろん、ときにプロとしての厳しさもありますが、それも自分たちの成長を真剣に考えてくれているんだと伝わってきます。こういった人たちに囲まれているので、今はさみしくないです。

中村:1年目は集合研修があって、定期的に同期同士で集まる機会もあります。また、近況を話し合い、自分ができたことを認め合うリフレッシュ研修など精神的なフォローを目的とした取り組みもあります。あと、ボウリング大会とかバレーボール大会などの院内イベントも開催されています。大小さまざまな研修やイベントで、部署の垣根を越えて交流する機会はありますよね。

大野:はい。1年目はわからないことばかりで、大変だと感じることが多々あります。ただ、新人全体の教育指導者の方が「悩みがあったら、いつでも相談にきてよ!」と言ってくれて、病棟まで様子を見に来て声を掛けてくれます。

中村:そうそう! 年2回の個人面談もあって、「人間関係は大丈夫?」「勉強は順調?」「息抜きできてる?」など気遣ってくれて、心強くお母さんみたいな存在です。親元を離れているからこそ安心できます。

大野:そのような面倒見の良さは所属している部署の先輩や上司も同じです。プリセプターやチームの先輩など、1年目の教育体制がしっかりしているので、精神面も考慮しながら成長を後押ししてくれます。

中村:1年目は一番学びを吸収できる、大事な時期でもあります。親元から離れたり、慣れない環境で暮らしたりする不安もあるかもしれませんが、心のケアもありますし、その点では大丈夫です。ぜひ看護師としての最初の一歩を、安心して踏み出していただけたらと思います。