チーム医療

チーム医療

チーム医療
DMAT/看護師 西井 泰子

チームの役割について

災害急性期に活動できる機動性を持つ、
トレーニングを受けた医療チーム。

DMATは医師や看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った専門的な訓練を受けた医療チームです。近大病院では2ヶ月に1回、DMAT委員会による会議を開催。災害時に対応できるよう備品や人員などを検討し、体制を整えています。たとえば、2018年大阪で発生した地震の際、発動したのですが、その振り返りで改善点を議論し、次へとつなげています。また、全国のDMATを対象にした様々な訓練に参加し、近大病院独自でも年1回以上訓練を行っています。発動回数は多くはありませんが、有事の際、少ない資源でいかに多くの人を救えるか、特殊な状況下で活躍できるよう準備を整えています。
コミュニケーションと心の強さの 大切さを思い知った東日本大震災。

チームで大切にしていることについて

コミュニケーションと心の強さの
大切さを思い知った東日本大震災。

活動の多くは、準備や訓練に費やされますが、実際に災害が起こったときは想定通りにはいきません。不測の状況においてコミュニケーションが何よりも重要。そのため、普段からメンバー間でお互いが何でも言い合える関係を、築いています。私は2011年に東日本大震災において、内閣府からの指令でDMATとして現場に赴きました。輸送機で岩手県のいわて花巻空港へ飛んだのですが、現場に向かう間に医師をはじめとしたチームメンバーと情報を収集しながら意見交換をしました。空港に着いてからはSCU(臨時医療拠点)で、現地の病院から運ばれてきた患者さまを輸送機で遠方へ搬送する手配に従事。ただ、災害規模が大きすぎて、空港までたどり着けるのは軽症の方がほとんどでした。大阪に戻ってきて、「もっとできることはなかったのだろうか」と、仕方がないことでしたが思い悩む日々が続き、心の強さや準備が必要だと痛感しました。
病院の枠を越えた、社会において 大きな使命を担っているという誇り。。

チーム医療の面白さ・やりがいについて

病院の枠を越えた、社会において
大きな使命を担っているという誇り。

大阪DMATも日本DMATも、病院の枠を越えて活動しているチームです。大阪を日本を救う使命を担っていることに、大きなプレッシャーであるとともに、社会的に大きな意義を感じています。日本人の助け合いの精神が、そこにはあるのです。私たちが他の都道府県に出動し、救命に尽力する一方で、大阪に何かが起こった際には支援を受ける立場になります。たとえば、南海トラフ地震が発生したら、全国から支援してもらうことが必要です。ただ、DMATとして現在取り組んでいるのは、大阪で災害が起こったとしても、近大病院としての機能をできるだけ失わないようにすること。災害拠点病院として、患者さまとスタッフ、地域の安全を確保し、守り続けられる存在に、近大病院を高めていくのが私たちの役割。そのことを強く意識しながら訓練したり、物資を備蓄したりすることはもちろん、災害時に対応できる知識と知恵を院内の人々に伝えています。