研究に関するお知らせ (Japanese only)

『胸部腫瘍に対する分子標的治療薬の有効性に関わるバイオマーカー探索研究』

■研究の対象
・肺癌、中皮腫等の胸部腫瘍と診断され、分子標的治療薬に著明な薬効を示した症例や高度に耐性を示す等の特異な経過や、肉腫へ分化する癌肉腫等の稀な病態を示し、2013年1月以降に当院で胸部(肺、気管支、縦隔など)から腫瘍組織を採取された方
・胸腺腫、石灰化線維性腫瘍等の稀な胸部腫瘍と診断され、2013年1月以降に当院で胸部(肺、気管支、縦隔など)から腫瘍組織を採取された方
■研究の意義・目的
胸部腫瘍は、胸部(肺、気管支、縦隔など)から発生して、増殖をする細胞の集まりで、肺癌、胸腺腫などを指します。
一般的に病気の診断や治療方法の開発のためには多くの研究が必要です。現在行われている診断や治療方法も長い時間をかけて研究され、進歩してきました。
近畿大学医学部も、腫瘍に対する医療の発展に貢献するため、さまざまな研究に積極的に取り組んでいます。 近年の分子生物学的研究の進歩により、癌細胞に発現するさまざまな遺伝子の変化に対して顕著な効果を示す分子標的治療薬の開発が進んでいます。癌細胞の遺伝子変化を解析する技術は急速に進歩し、その結果を基に治療法を検討する取り組みが広がっています。一方で、標準的な治療法が確立されていない胸腺腫や石灰化線維性腫瘍などの稀な胸部腫瘍、著名な治療効果を示す胸部腫瘍症例、高度な耐性を示す等、希少な経過を示す症例が認められることがあります。それらの症例の遺伝子解析から、他とは異なる遺伝子変化を探索、同定し、次世代の治療に役立てることはとても重要な研究課題です。
本研究は、胸部腫瘍の試料を用いて体細胞変異解析研究を行い、薬物療法の有効性に関わる分子を探索することを目的とします。この研究で、稀な胸部腫瘍における分子標的治療薬の効果との関連を調べることにより、将来の診断、治療法の開発に繋がる知見を得たいと考えています。
■研究の方法/研究に用いる試料・情報の種類
病理診断を目的とした際に採取した腫瘍組織検体で、残余の検体がある場合、その組織検体4~5ミクロン厚の薄切スライド15枚を用いて実施します。したがいまして、この研究の参加にあたって、新たな身体的な不利益は生じません。検体から核酸を抽出し、近畿大学医学部ゲノム生物学教室に送付され、保管、遺伝子解析が行われます。
この研究は、多施設共同研究です。共同研究機関に記載のある施設からの試料・情報を用いて、腫瘍組織検体の遺伝子解析を行い、抗がん薬の効き目や副作用、腫瘍の特徴、臨床情報(年齢、性別、組織型など)との関連を解析します。
■研究期間
近畿大学医学部遺伝子倫理委員会承認後~2023年12月31日
■共同研究機関
この研究は、下記の機関との共同研究です。

近畿大学医学部病理学講座(責任者 伊藤彰彦)
近畿大学医学部外科学講座呼吸器外科部門(責任者 光冨徹哉)
神戸市民病院神戸市立医療センター中央市民病院腫瘍内科(責任者 片上信之)
大阪国際がんセンター呼吸器内科(責任者 今村文生)
近畿中央胸部疾患センター(責任者 笠井孝彦)
大阪はびきの医療センター(責任者 河原邦光)
兵庫県立がんセンター(責任者 佐久間淑子)

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『新規な遺伝子変異検出法による血漿中体細胞遺伝子変異検出の性能評価研究』

■研究の対象
近畿大学医学部で行われた「扁平上皮癌を対象とした最適化医療の為の遺伝子異常のスクリーニング研究(近畿大学医学部遺伝子倫理委員会承認番号27-245)」に参加され、近畿大学医学部ゲノム生物学教室に血液検体の残余が保管されている方
■研究の意義・目的
近年の分子生物学的研究の進歩により、癌細胞に発現するさまざまな遺伝子の変化に対して顕著な効果を示す分子標的治療薬の開発が進んでいます。癌細胞の遺伝子変化を解析する技術は急速に進歩し、その結果を基に治療法を検討する取り組みが広がっています。肺癌におけるEGFR遺伝子変異や大腸癌におけるKRAS遺伝子変異などは、その代表的な遺伝子です。特定の遺伝子の変化に対する分子標的治療薬の治療を行うと、治療に伴い、遺伝子の状態が変化することがわかってきており、次の治療を検討するための再度の遺伝子の検査が必要になってきています。一般に、腫瘍組織の再生検は侵襲性が高い検査です。そのため、簡便に採取できる血液検体を用いた癌細胞由来の遺伝子変異の検出が試みられています。血液検体を用いた癌細胞由来の遺伝子変異の検出は、有用な検査方法であり、新規技術を用いた検出法の開発は今後の最適化医療に貢献すると考えられます。本研究で用いるDigital ICA systemは、微細なマイクロウェルを有するマイクロ流体デバイスであり、従来の検査法に比べて感度を保ちつつ測定時間の短縮が見込める新規な検出システムです。本研究では、Digital ICA systemを用いた血液検体からの癌細胞由来の遺伝子変異検出の性能を評価することを目的としています。
■研究の方法
「扁平上皮癌を対象とした最適化医療の為の遺伝子異常のスクリーニング研究(近畿大学医学部遺伝子倫理委員会承認番号27-245)」で採取、保存されている残余の血漿検体を用い、近畿大学医学部ゲノム生物学教室においてDigital ICA systemおよびQX100 Droplet Digital PCR system測定システムを用いて、EGFR遺伝子変異を測定します。また、年齢、性別、診断時の癌種、組織型の情報を使用いたします。
■研究期間
近畿大学医学部遺伝子倫理委員会承認後~2019年3月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室と凸版印刷株式会社との共同研究です。

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『次世代シーケンスによる体細胞遺伝子変異検出性能の比較研究』

■研究の意義・目的
ゲノム解析技術の発展により、大規模な臨床検体を用いたゲノム解析が行われ、各種のがんで、特徴的な遺伝子異常が発見され、対応する分子標的薬とそのコンパニオン診断薬の開発が進められています。次世代シーケンサーは、標的とする遺伝子異常を複数個所、同時に検出することが可能であり、体外診断薬を目指した開発への取り組みが行われている。本研究では、次世代シーケンサーによる遺伝子異常検出性能を向上させるため、各種の次世代シーケンサーでの遺伝子異常の作業工程や検出性能を比較検討することを目的としています。
■研究の方法
近畿大学医学部附属病院にて、固形癌の診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いて、癌組織の遺伝子解析を行います。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2017年12月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部腫瘍内科、病理学講座および株式会社日立ハイテクノロジーズとの共同研究です。

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『原発不明がんにおける血液検体を用いた原発巣推定の探索的研究』

■研究の意義・目的
原発不明がんは、原発巣が特定できない腫瘍を示します。近年、解析技術の発達によって、組織検体の代わりに血液検体を使った、より患者さんに負担の少ない方法での遺伝子解析ができるようになりつつあります。
この研究では、血液検体を用いた原発不明がんの原発巣特定の実施可能性を検証し、原発不明がんに対する新たな治療戦略の開発を目指しています。
■研究の方法
がん種が特定されている方の検体を用いて、血液検体でのがん種の特定が正しくなされるかを検証するため、非小細胞肺がん、大腸がん、肝細胞がん、食道がん、膵がん、胃がん、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮頸がんの方、さらに、原発不明がんの方の検体での検証を行うため、原発不明がんの方に検体提供のご協力をお願いしています。
この研究は、近畿大学医学部附属病院にて、診断を受けられた方の腫瘍組織検体および血液検体を用いて、原発不明がんに係る遺伝子異常の解析、タンパク質解析を行う研究です。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2021年 5月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室、内科学腫瘍内科部門、病理学講座との共同研究です。

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『非小細胞肺癌腫瘍組織における融合遺伝子の測定キット性能評価試験』

■研究の意義・目的
近年の非小細胞肺がんにおける事例はEGFR変異やALK融合遺伝子陽性をバイオマーカーとして患者選択を行う事により、治療成績が改善される事が示されております。しかしながら肺がんにおいては診断に供する検体が限られる場合が多く、微量検体から複数の遺伝子変異の同時測定の確立は肺がんの治療成績の向上に大きな貢献が期待されます。
■研究の方法
近畿大学医学部附属病院にて、肺がんの診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いて、新しいALK, RET, ROS1, NTRK1遺伝子変異測定系の確認を行う研究です。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2017年12月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室、近畿大学医学部病理学講座、東京医科大学病院呼吸器・甲状腺外科、東京医科大学病院人体病理学、ライフテクノロジーズジャパン株式会社との共同研究です。

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『固形がん腫瘍組織における増殖シグナルカスケードの遺伝子異常解析研究』

■研究の意義・目的
細胞の増殖シグナルに関係する分子は、癌治療の有望な標的と考えられています。
本研究では、近畿大学医学部付属病院において登録・採取された癌患者の試料を用いて、増殖シグナルにおける遺伝子異常を探索することを目的としています。本研究により、新たな抗癌剤の開発につながり、癌治療の進展に大きな貢献が期待されます。
■研究の方法
近畿大学医学部付属病院において、肺癌、胃癌、大腸癌、肝細胞癌、乳癌、食道癌、前立腺癌、卵巣癌の診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いて、癌細胞におこる遺伝子異常を解析する研究です。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2020年 3月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室、近畿大学医学部病理学講座、近畿大学医学部生化学教室、近畿大学薬学部分子医療・ゲノム創薬学研究室との共同研究です。

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『完全切除非扁平上皮非小細胞肺癌に対するペメトレキセド + シスプラチン併用療法と
ビノレルビン + シスプラチン併用療法のランダム化比較第III相試験における付随バイオマーカー研究』


■研究の意義・目的
完全切除非扁平上皮非小細胞肺癌に対するペメトレキセド+シスプラチン併用療法とビノレルビン+シスプラチン併用療法のランダム化比較第Ⅲ相試験(JIPANG試験)における付随研究として、切除肺癌組織検体を用いて、肺癌組織における体細胞変異の解析、遺伝子発現解析を行います。この研究では、無病生存率に寄与しうる因子の探索およびペメトレキセドの治療効果予測バイオマーカーおよび肺癌の分子特性の探索を目的としています。
■研究の方法
完全切除非扁平上皮非小細胞肺癌に対するペメトレキセド+シスプラチン併用療法とビノレルビン+シスプラチン併用療法のランダム化比較第Ⅲ相試験(JIPANG試験)に登録された方の腫瘍組織検体を用いて、癌細胞におこる遺伝子異常を解析する研究です。JIPANG試験に関する内容はこちらのHPをご覧ください。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2021年12月31日
■共同研究機関
この研究は、完全切除非扁平上皮非小細胞肺癌に対するペメトレキセド+シスプラチン併用療法とビノレルビン+シスプラチン併用療法のランダム化比較第Ⅲ相試験(JIPANG試験)に参加する施設との共同研究です。

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『大腸がん腫瘍組織における体細胞変異および遺伝子発現プロファイルに関する探索研究』

■研究の意義・目的
近畿大学医学部付属病院にて採取された大腸がん検体を用いて、臨床病理学的因子や予後における検討を行います。大腸がんにおける最適化医療に大きな貢献が期待されます。
■研究の方法
近畿大学医学部付属病院にて、大腸がんの診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いた探索研究を行っております。 大腸がんの腫瘍部位の特徴,術後の再発の有無や生存の有無との関連性の評価を行う研究です。 この研究では、性別、年齢、腫瘍組織、再発、生存に関する情報を使用させていただきます。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2018年3月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室と外科学教室との共同研究です。

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-- 下記の研究は終了しました。 --

『肺がん腫瘍組織における融合遺伝子検出の性能検証に関する研究』

■研究の意義・目的
肺がんでは、ALK(anaplastic lymphoma kinase)をはじめとする融合遺伝子が発見され、融合遺伝子の有無により治療が選択されます。本研究では、近畿大学医学部付属病院において登録・採取された肺がん患者の試料を用いて、融合遺伝子検出キット・ソフトウエアによる適切な判別基準を検証することを目的としています。新たな融合遺伝子検出キット・ソフトウエアの確立は、肺がんの治療の進展に大きな貢献が期待されます。
■研究の方法
近畿大学医学部付属病院にて、肺がんの診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いて、新しい融合遺伝子検出キット・ソフトウエアの確認を行う研究です。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2016年12月31日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室とサーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社との共同研究です。

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-- 下記の研究は終了しました。 --

『大腸がん腫瘍組織におけるKRAS遺伝子変異の測定精度比較研究』

■研究の意義・目的
近畿大学医学部付属病院において登録・採取された患者の大腸がん試料を用い、KRAS遺伝子変異検出試薬間での検出結果の相関性を評価することを目的としています。新たなKRAS遺伝子変異測定の確立は、大腸がんの治療成績の向上に大きな貢献が期待されます。
■研究の方法
近畿大学医学部付属病院にて、大腸がんの診断もしくは手術を受けられた方の腫瘍組織検体を用いて、新しいKRAS遺伝子変異測定系の確認を行う研究です。
■研究期間
近畿大学遺伝子倫理委員会承認後~2014年11月14日
■共同研究機関
この研究は、近畿大学医学部ゲノム生物学教室、病理学教室、東レ株式会社との共同研究です。

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※研究は近畿大学医学部遺伝子倫理委員会の審査・承認を得ております。
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■お問い合わせ先■
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近畿大学医学部 ゲノム生物学教室
西尾 和人【研究責任者】

〒589-8511
大阪府大阪狭山市大野東377-2
TEL:072-366-0221 (内線:3150)
FAX: 072-367-6369