部門紹介

教授挨拶

医学基盤教育部門は学生の初年度教育に軸足を置く部門です。各教員の専門はさまざまですが、良い医師を育てたいという熱い想いを共有しています。「Vīta brevis, ars longa,」_西洋医学の祖ヒポクラテスが箴言に記したとおり、今も昔も医学学修の道のりは決して簡単なものではありません。「樹々は人、人は樹だ」と詩に刻んだのは、本学医学部の生みの親にして医師であり詩人の世耕政隆先生です。氏は医学教育をたびたび長年を要する育樹になぞらえて論じておられたそうです。医学部の設立から数十年経った現在、大木が凛と立つ狭山キャンパスを眺め、また、本学部卒業生が近畿大学病院を中心として全国で活躍する勇姿を拝見し、氏の教育論の確かさを確認できます。学ぶ主体は学生の皆さんです。自ら光を求めて枝を伸ばし、水と栄養を求めて深く根を張ってください。私たちは、学生の皆さんを近くで見守り、過保護にならぬよう注意を払いつつ皆さんの学修と成長を全力でサポートします。相談事があれば、どうぞ気軽に声をかけてください。

部門の活動

本部門は、医学部教育センターの一部門として、主として初年次教育に携わっています。基礎医学や臨床医学の専門科目を学修する上での基盤となる基礎科目を提供し、また、社会の一員として他者を支える医師になる上での基盤となる共通教養科目の運営を支えています。近畿大学医学部にご入学された学生の皆さんが、勉学を主軸に置いた大学生活に馴染み、専門科目を学修するための確かな土台を築き、また、多くの他者を支えるプロフェッショナルな人材になるための広い視野を獲得できるよう、全力でサポートしています。担当する各科目では、種々の教授技法を駆使し学生のモチベーションの維持、能動的学修の向上を図り、2学年以降への勉学の足場作りに努めています。また、所属教員の教育力の向上を目的として、教育に関する勉強会や相互の情報交換、教育関連の学会への発表や参加を積極的に行っています。