ABOUT US教室について

教室理念

現在の医療は50年前の医療とは隔世の感がある。未来の医療も、現在より遥かに進歩していて欲しいと願う。現在の学生が50年後の未来にも「人に愛され、人に信頼され、人に尊敬される」良き医師として社会に貢献する存在であり続けるためには、どのような大学生活を過ごすのが適解なのだろうか。少なくとも、現在の医学知識を習得して数年後の国家試験に合格することは必要条件であるが、十分条件ではありえない。常に最新の知識を求め自発的に学習する姿勢、その継続を支える確かな信念と熱意、そしてそれらを裏打ちする共感性や包容力あるいは人間への興味を育むことが必要であろう。まさに、本学建学の精神である実学教育と人格の陶冶の実践が求められている。本部門は、豊かな人間性を育むリベラルアーツ教育と医学を学ぶための学力基盤を育む医学基礎教育を提供しつつ、各教員が学生に寄り添い、未来の医療を担う人材の全人的な基盤形成をサポートする。

教授メッセージ

医学基盤教育部門は学生の初年度教育に軸足を置く部門です。各教員の専門はさまざまですが、良い医師を育てたいという熱い想いを共有しています。「Vīta brevis, ars longa,」_西洋医学の祖ヒポクラテスが箴言に記したとおり、今も昔も医学学修の道のりは決して簡単なものではありません。「樹々は人、人は樹だ」と詩に刻んだのは、世耕弘一先生の思いを継いで本医学部を設立した医師であり詩人の世耕政隆先生です。氏は医学教育をたびたび長年を要する育樹になぞらえて論じておられました。医学部の設立から数十年経った現在、大木が凛と立つ狭山キャンパスを眺め、また、本学部卒業生が近畿大学病院を中心として全国で活躍する勇姿を拝見し、氏の教育論の確かさを確認できます。学ぶ主体は学生の皆さんです。自ら光を求めて枝を伸ばし、水と栄養を求めて深く根を張ってください。私たちは、学生の皆さんを近くで見守り、過保護にならぬよう注意を払いつつ皆さんの学修と成長を全力でサポートします。相談事があれば、どうぞ気軽に声をかけてください。

松田 学
MATSUDA Manabu
教授