ABOUT US教室について

教室理念

  • より安全で確実に(偶発症・合併症なく)
  • より優しく(患者にもスタッフにも)
  • より円滑に(手術時間の短縮)
  • より簡単に(容易で短時間、出血量を少なく)
  • 効果的な手術を

以上を教室設立以来のモットーとし、合併症ゼロ、術後疼痛ゼロを目標に、在院日数の短縮や早期職場復帰を目指して、生活の中で大きなイベントである手術を身体的・精神的な負担を軽減することで、気楽に受けられるものにしたいと考えています。

教授メッセージ

内視鏡外科手術は、患者様にとって利点の多い手術として注目され、広く普及してきています。外科手術の多くが内視鏡外科手術で行われるようになり、その領域は多岐にわたります。当院においても全身麻酔手術の約6割が、また消化器外科手術の約70-80%がこの手術で施行されています。内視鏡外科手術は創が小さく、術野が拡大視でき繊細な手術が可能であり、美容的に優れており、社会生活への復帰も早いとされています。また近年ではロボット支援下手術も導入され、癌手術においてはより根治性の高い手術が可能となっております。しかしこのような利点がある一方で、技術的に難易度が高く、特別なトレーニングが必要です。
現在では消化器外科、呼吸器外科領域において、内視鏡外科手術の技術習得は外科医を目指す者にとってはなくてはならないものであり、その技術習得には時間がかかります。よって、日々手術技術の向上に努めつつ、患者のために何が一番大切かを常に考え、そのことに自分の技術を有効に最大限に生かせるように、真摯に取り組んでいただきたいと考えています。また技術習得後には、内視鏡外科部門のスタッフは上部消化管、下部消化管、肝胆膵部門、呼吸器外科部門に分かれ、それぞれの専門性を高めていきます。
内視鏡外科手術には特殊な体位や多くの特殊機器を使用します。その機器の特性を理解し有効に利用することが大切です。内視鏡外科手術機器はその特殊性から、管理や点検は非常に重要であり、医師だけでは安全に行うことができません。よって、手術室看護師や臨床工学技士との連携は、安全で質の高い手術を行う上で必要不可欠です。内視鏡外科チームの一員としてスタッフに敬意を払い、協働して手術を進めることも非常に重要です。
内視鏡外科手術はモニターを見ながら手術を行います。手術を行うスタッフはもちろん、器械出しを担う看護師も同一の視野で手術を進めますので、より質の高い手術が可能であると考えられます。術者一人の力ではなく、手術に関わるすべてのスタッフで患者さんを手術しますのでチームワークが非常に重要となります。そして、質の高い手術の先には患者様の笑顔が見えます。
是非とも内視鏡外科手術に興味を持っていただき、一緒に手術を行いたいと考えています。

上田 和毅
UEDA Kazuki
臨床教授