EDUCATION教育 / カリキュラム

カリキュラムの特徴

肝胆膵外科学を修得するものにとって大切なことは、まず肝胆膵領域の正常状態における解剖、生理を発生学の知識の上に理解することです。そのうえで、それぞれの臓器における疾患とその病態を理解して疾患の成り立ちを知ることが重要です。また、肝胆膵の各臓器はそれぞれが密接に関わっており、一体として消化・同化・異化というヒトが動物として生存するための基本的機能の根幹をなしています。このことを理解することが重要です。その知識を持ったうえで、身体所見、検査結果から診断をし、各疾患や患者個々の病態に合わせた治療の選択が可能になります。肝胆膵外科を理解する上には、この領域の診断法や内視鏡治療や放射線科的治療法も理解する必要があり、治療法の選択を行う際には、常に外科治療以外の選択肢についても熟知しておくことが必要です。この意味からも、手技や検査などの実技を修得する前に、肝胆膵領域の解剖・生理と疾患の病態生理をじっくりと理解することを目指しています。