ABOUT US教室について

教室理念

近畿大学医学部眼科学教室は大学の使命としての1.臨床、2.教育、3.研究を3本柱として社会に貢献することを理念としています。臨床では患者さんに対して現時点で最良、最高水準の医療を提供すること、患者さんの人権、意思を尊重した患者さん本意の治療を行うこと、安全な治療を行うことを目標として、患者さんの眼を守る使命を果たしていきます。教育では医学部学生、前期・後期研修医に対して、前述のような医療を提供できる立派な医療者となってもらうべく、懇切丁寧な指導を徹底して行います。研究では最先端の眼科臨床研究、基礎研究を行うことで、新規の検査法や治療法の開発、病態解明を行うことを目指します。また、これらの結果を国内、国外にも広く発信し、他大学、研究者との交流を通じて世界をリードする研究を遂行することを目標としています。

教授メッセージ

近畿大学医学部眼科学教室のホームページにようこそ。主任教授の日下俊次です。

近畿大学眼科は南大阪唯一の大学病院眼科という利点を生かして多岐に渡る疾患を数多く診療しています。私が専門とする網膜硝子体疾患では他府県からも多くの患者さんが受診されています。また、それ以外にも角膜、緑内障、ぶどう膜疾患、小児眼科等、全国的にも著名な専門家が揃い、レベルの高い診療が行えていると自負しています。もちろん、これに満足することなく、スタッフ共々日々精進を重ねております。

眼科は大事な視覚を守る診療科 ~来たれ!魅力あふれる眼科へ~

眼球は直径がわずか24mm前後の小さな臓器ですが、外界からの情報の80%は眼(視覚)からもたらされると言われており、感覚器の中で最も重要な臓器です。我々眼科医はこの大事な眼を守る使命を果たすべく日夜研鑽に励んでいます。医学部での勉強、初期研修の間は全身疾患を扱う診療科を勉強する機会が多く、専門性の高い眼科に触れる機会は少ないと思います。また、しばしば巷では眼科医を揶揄するような無責任な意見を耳にすることもあり、眼科を縁遠く感じている人がいるかも知れません。しかし、諸外国では眼科医になることはステータスが高く、最も難しい事とされているのをご存知でしょうか。例えばアメリカでは成績が上位10%内でないと眼科医にはなれないと言われています。それは眼という臓器の重要性、専門性の高さ、収入の高さ、若い時から手術執刀の機会が与えられること、長時間勤務がないことといった眼科の長所を反映しているものと思われます。ただ、私はそれにも増して眼科学自体が極めて広範囲な学問分野を含み、魅力に富んでいることが最大の理由ではないかと思います。例えば眼光学、視覚工学分野では失明者に対する人工視覚装置の開発が盛んに行われていて、すでに海外では実際の患者さんに使用され始めています。また、皆さんご存知のiPS細胞による再生医療が人で最初に実施されたのは眼で、加齢黄斑変性症に対するiPS細胞由来網膜色素上皮シート移植として施行されました。このように眼科における最先端の研究はインパクトの大きい、魅力あふれるものです。

近畿大学医学部眼科学教室は魅力にあふれている

眼科医になろうかなとか、眼科に決めたけどどこに入局しようか迷っているという方、是非当教室に見学に来てください。当教室は様々な出身大学、出身医局の先生が在籍していてdiversityに富み、非常に和気あいあいとした雰囲気の医局です。スタッフが充実しているのも売りの一つで、世界レベルの臨床および基礎研究の成果を常に発信し続けています。また、臨床、研究にも増して注力しているのは若手医師の教育です。“幸い”南大阪は人口の割に医療機関が少ないこともあり、当科には沢山の患者さんが受診され、若いうちから手術執刀の機会に恵まれます。近大眼科の医師は臨床能力が高く、信頼できる人が多いと言われていますが、今後もこのように言い続けてもらえるように努力していきたいと思います。

日下 俊次
KUSAKA Shunji
主任教授