医学会長あいさつ
「近畿大学医学会――医学研究の未来を共に創る」
近畿大学医学会は、近畿大学医学部開設の3年後である昭和52年に学術団体として設立されました。本学会は、近畿大学医学部の教員をはじめ、研修医、専攻医、大学院生、大学院特別研究生、研究員など本学に関係する研究者に加え、学外からも広くご参加いただいております。
毎年開催される学術講演会では、教員にとっても専門外の領域に触れることで、新たな視点や研究の広がりにつながるとの声が寄せられています。また、近畿大学医学部の若手研究者が最新の研究成果を発表し、活発な質疑応答を通じて若手研究者にとって貴重な訓練の場となっています。また、若手研究者の発表の中から優秀演題を選出することで、研究意欲を一層高める機会にもなっています。近年では、英語によるスピーチも活発となり、国際化にも貢献しています。
本学会は、学内外の研究者が一堂に会し、活発な科学的議論を行う場として、学術交流の促進や共同研究の推進に大きな役割を果たしています。主任教授や中堅教員による専門的な講演も行われ、新たな研究テーマの発見や討議の場として機能しています。また、学外から著名な研究者を招聘し、最先端の医学研究を学ぶ貴重な機会も提供しています。今後は、近畿大学医学部教員のみならず、近隣の医療機関の医師にも会員を拡大し、学術交流だけでなく、生涯教育の場としての役割も果たしていきたいと考えております。
さらに、近畿大学医学会は『近畿大学医学雑誌』および英文誌『Acta Medica Kindai University』を刊行し近畿大学学術情報リポジトリに全文公開されており、原著論文や総説論文を通じて、様々な分野にわたる最新の医学情報を提供しています。
最後に、本医学会が今後もさらに発展し、医学研究、研究者の育成、生涯教育の分野で一層の役割を果たしていけるよう、会員の皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。
近畿大学医学会 会長 西尾 和人