臨床研究
関節リウマチ
大規模な多施設臨床コホートを活用し、治療薬の有効性・安全性、治療継続、患者背景、予後などを解析しています。
生物学的製剤やJAK阻害薬をはじめとする新しい治療について、実臨床で得られるデータを詳細に解析し、患者さん一人ひとりの病態や背景に応じた治療の個別化を目指しています。
全身性エリテマトーデス(SLE)
多施設の実臨床データを用いて、疾患活動性、臓器障害、再燃、治療反応性などを多角的に解析しています。
特に、長期的な臓器障害を抑えながら疾患活動性を良好にコントロールし、ステロイドをできるだけ減らすことのできる治療戦略の確立を目指しています。
ループス腎炎や神経精神ループスなど、臓器障害を伴うSLEについても、臨床情報と病態研究を組み合わせながら研究を進めています。
Still病
Still病について、多施設共同研究を通じて、臨床像、重症化に関わる因子、治療反応性、予後などを解析しています。
特に、マクロファージ活性化症候群などの重篤な合併症を早期に捉え、診断、重症化予測、適切な治療選択につながる指標を確立することを目指しています。
2026年には、Still病に合併するマクロファージ活性化症候群に対する診断性能を検討した多施設共同研究を報告しています。
シェーグレン病
シェーグレン病を、単なる乾燥症状の疾患ではなく、さまざまな臓器障害をきたしうる全身性自己免疫疾患として捉えています。
臨床像、臓器障害、疾患活動性、治療反応性などを解析し、患者さんごとの病態の違いを明らかにすることで、より適切な病型分類や治療の個別化につなげることを目指しています。
血管炎症候群
血管炎では、臨床情報と病態研究の双方から、疾患の発症・進展機序や臓器障害を解析しています。
特に腎障害を伴う血管炎では、臨床所見だけでなく腎病理所見も含めて病態を評価し、新しいバイオマーカーの探索や、病態に基づいた治療法の確立を目指しています。
基礎研究
臨床で生まれた疑問を、細胞や疾患モデルを用いてさらに深く掘り下げています。
- Disease Models 疾患モデルの選択・構築
- Mechanisms 免疫応答・病態メカニズムの解析
- Targets 新規治療標的の探索
- Therapeutics 新たな治療法の検討
という流れで、病態の理解から新しい治療につながる研究を進めています。これは現在の研究ページに示されている4段階の研究コンセプトを生かした構成です。
関節リウマチ
関節炎モデルマウスなどを用いて、炎症や免疫応答の制御機構を解析し、病態形成メカニズムや新たな治療標的を探索しています。
全身性エリテマトーデス
SLEモデルマウスを用いて、自己免疫異常や臓器障害に関わる病態を解析し、新しい治療アプローチの確立を目指しています。
その他の膠原病・リウマチ性疾患
各疾患の特徴に応じた適切な実験モデルを用いながら、発症・進展に関わる免疫学的メカニズムの解明を進めています。
研究成果を世界へ
私たちは、多施設共同研究や基礎研究から得られた成果を、国内外へ積極的に発信しています。
関節リウマチでは、JAK阻害薬の用量、予後不良因子、治療薬の比較、治療継続、薬剤減量など、実際の診療に直結する課題について研究を進めています。
2026年には、JAK阻害薬の標準量と減量投与を比較した研究を Annals of the Rheumatic Diseases に報告したほか、JAK阻害薬とサリルマブの比較、poor prognostic factorsと治療効果の関連などについても国際誌に成果を発表しています。
SLEではステロイド減量や再燃、Still病では重症化やマクロファージ活性化症候群、血管炎では腎障害やバイオマーカーなど、幅広いテーマについて多施設臨床研究と基礎研究を展開しています。
臨床から生まれた疑問を研究へ。
研究から得られた発見を、新しい診療へ。
私たちは、膠原病・リウマチ性疾患の病態をより深く理解し、未来の治療を創造することを目指して挑戦を続けています。
研究情報の公開
実施中の臨床研究に関する情報の公開について(オプトアウト)
当科では、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に基づき、患者様等を主な研究対象者とする臨床研究を実施しています。これらの臨床研究は、その科学的な合理性や倫理的な妥当性について、研究ごとに近畿大学医学部倫理委員会・遺伝子倫理委員会の承認を受けたものです。
通常、臨床研究は、研究対象者に対して文書又は口頭で説明を行い、同意(インフォームド・コンセント)が得られた後に実施されます。これを「オプトイン」と呼びます。しかし、通常の診療に必要な検査として採取させていただいた血液や骨髄液の余り、診療情報のみを用いる臨床研究の場合、上記指針に従い、それぞれの患者様から直接同意を得る代わりに、研究に関する情報を公開し、研究への参加を拒否する機会を保障することで同意の代用とさせていただくことがあります。この説明・同意を代用した情報公開を「オプトアウト」と呼びます。
当科では、オプトアウトを用いて、以下の臨床研究を実施しています。研究に関するお問い合わせ、また研究の対象となることを希望されない場合は、各オプトアウト文書に記載されている担当者までご連絡ください。
なお、近畿大学医学部倫理委員会・遺伝子倫理委員会の詳細は、こちらまで。
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SLEの治療最適化を目指した多施設研究 |
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| 関節リウマチの治療最適化をめざしたANSWERコホート研究 |
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| IgG4 関連疾患におけるイグラチモド(ケアラム)の使用実態、有効性および安全性に関する後ろ向き観察研究(イグラチモド非使用例との比較) |
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| 成人発症スチル病におけるマクロファージ活性化症候群の合併の有無を診断するためのHScoreの有用性を検討することを目的とした後ろ向き症例対照研究 |
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| 難治性のリウマチ・膠原病疾患に対する新たな早期診断、治療指針確立のための観察研究 |
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| 免疫抑制剤使用中患者におけるシングリックスの帯状疱疹発症抑制効果について |
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| 高齢者関節リウマチ治療における最適な薬物治療における検討 |
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