日本肝がん分子標的治療研究会

Japan Association of Molecular Targeted Therapy for HCC

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当番世話人ご挨拶


日本肝がん分子標的治療研究会は、分子標的薬ソラフェニブが20095月に「切除不能肝細胞癌」を適応症として承認されたことを受けて、今後の肝がんに対する分子標的薬治療の進歩を見越して、工藤正俊 代表世話人の元、2010年から年2回開催されている先進的な研究会です。肝がんに対する的確な分子標的薬治療を行うために、全国より肝がん診療の専門家が集結し、基礎的、臨床的な観点から最新の見識を深めてきました。


2009年以降8年間、使用可能な分子標的薬はソラフェニブのみでしたが、20176月にレゴラフェニブがソラフェニブ治療後のセカンドライン治療薬として認可され、20183月にはファーストライン治療薬としてレンバチニブが承認となり、治療薬の選択肢が拡がりました。その他にも、カボザンチニブ、ラムシルマブなど近い将来、本邦でも使用可能となる分子標的薬が控えています。このように、切除不能肝細胞癌に対する治療法は、大きな転換期を迎えています。加えて、2018年ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶 佑先生が発見された免疫チェックポイント受容体PD-1に対する抗体ニボルマブは、米国の臨床試験において肝細胞癌に対する有効性が示され、20179月にFDAにより肝細胞癌治療薬として認可されました。201812月に高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形がんに適応となったペンブロリズマブも含めて、抗PD-1抗体が、本邦に於いても肝細胞癌に適応追加となる日も遠くないものと期待されます。


20回目を迎える本研究会では、ソラフェニブ/レゴラフェニブ、レンバチニブを中心に、治療成績/生存率、分子標的薬の選択/切り替えのストラテジー、治療効果判定方法、治療効果予測の新たなバイオマーカー、有害事象とその対策、既存治療とのコンビネーション、肝がん発生/再発予防と分子標的治療、並びに今後の治療法のあり方などについて議論を深めたいと考えています。

 多くの皆様にご参加いただき、様々な視点からの討議が行われることを期待しております。

平成31年2月吉日
20回日本肝がん分子標的治療研究会 当番世話人

長崎大学消化器内科 中尾一彦