プログラム


全日程表(PDF: 394KB)

演題一覧(PDF: 2,094KB)

抄録集(パスワードが必要です)(PDF: 5,528KB)


11月9日(土)

  受付 11月ホール
(大ホール)
薬学部39号館
(302号室)
11月ホール
(ロビー)
8:00 受付開始      
8:30       ポスター掲示
8:55   開会の辞    
9:00   特別講演PL1    
10:00   シンポジウムS1 シンポジウムS2  
11:00       ポスター展示
12:00   (昼食)    
12:20     ランチョン
セミナー
 
13:20       ポスター
発表,討論(A,C)
14:00       発表,討論(B,D)
14:40   特別講演PL2    
15:40   シンポジウムS3 シンポジウムS4  
16:00        
17:40       ポスター
発表,討論(A,B)
18:20       発表,討論(C,D)
18:30 受付終了      
19:00 懇親会(Cafeteria November)

11月10日(日)

  受付 11月ホール
(大ホール)
薬学部39号館
(302号室)
11月ホール
(ロビー)
8:00 受付開始      
8:30   シンポジウムS5 シンポジウムS6 ポスター展示
9:00        
10:40   メモリアルレクチャー    
11:40   時間生物学会総会    
12:30   (昼食)    
13:30   特別講演PL3   ポスター
展示終了
14:30   シンポジウムS7 シンポジウムS8  
15:00        
16:40   奨励賞・優秀ポスター
賞受賞式
   
17:40   閉会    
18:00 受付終了      

<特別講演>


特別講演PL1:
目はカメラであり時計だった!―ブルーライト問題を提起する―
坪田 一男 (慶應義塾大学医学部眼科学教室 環境情報学部ヘルスサイエンスラボ)
特別講演PL2:
睡眠・体内時計機能を知り、個の医療につなげる
三島 和夫 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所・精神生理研究部 部長)
特別講演PL3:
自然な眠りを誘う睡眠薬ロゼレムはどうやって生まれたか? ~舞台裏で繰り広げられた創薬のドラマ~
内川 治 (武田薬品工業株式会社 医薬研究本部 化学研究所 所長)

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<メモリアルレクチャー>


衣食住の時間生物学-ある研究者の挑戦
本間 研一 (北海道大学大学院医学研究科客員教授)

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<シンポジウム>

シンポジウムS1.普遍的生命機能としての概日リズム:動的恒常性の分子ネットワーク

オーガナイザー:八木田和弘(京都府立医科大学)

概要:概日リズムは広く生物界に共通してある生命機能である。生体をダイナミックかつ精緻に変化させながら環境変動を受け止めることで、外部環境の変化やストレスなどによる内部環境の攪乱から生体機能を守る、いわば動的恒常性維持機構の代表と言える。例えて言えば、「柔よく剛を制す」といった感のある生命機能で、他に類を見ない特徴を備えており、その分子メカニズムは、当然ながら独創的なシステムを内包している。この点が概日リズムが他の生命科学領域のみならず物理や数学と言った学際的興味をひく理由であろう。しかも、ヒトにおける概日リズム障害は様々な疾患のリスク因子となるという報告が相次いでいる。これらの病態の中にはおそらく概日リズムの動作原理に根ざしたところにその原因があるものも多いであろう。つまり、概日リズムのような真に根源的な生命現象においてはその原理を理解することこそが体系的な知の蓄積と社会への還元(役に立つこと)につながるのではないだろうか。このような観点から動的かつ精緻な概日リズムを成立させる分子ネットワーク・システムを議論したい。

演題

1.ClockΔ19抑制遺伝子"Usf1"の発見
下村 和宏 (Northwestern University)

2.CRYタンパク質の安定性を制御する複雑なユビキチン化ネットワーク
平野 有沙 (東京大学)

3.Cre依存性ノックアウトによる中枢時計の役割についての考察
出雲 麻里子 (UT Southwestern Medical Center)

4.MYCによる概日時計発生過程の破綻
八木田 和弘 (京都府立医大)

5.新たなコア時計遺伝子Chrono (公募演題)
畠中 史幸 (理化学研究所/広島大学大学院/JST, CREST)

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シンポジウムS2.体内時計測定技術の進歩

オーガナイザー:明石真(山口大学)

概要:現代では、さまざまな疾患のリスクとなる社会的時差ぼけ(Social jet lag)の進行が深刻であり、ヒトの概日時計評価法確立の重要性は深まるばかりである。一方、時間医療の普及と発展においても、同手法が果たす役割は大きい。本シンポジウムでは、概日時計評価法の研究成果について紹介し、将来の方向性について討論する。

演題

1.さまざまなヒトの概日時計評価法
明石 真 (山口大学)

2.生理学的指標による概日リズム位相評価
北村 真吾 (国立精神・神経医療研究センター)

3.ヒトの概日リズムの特徴を知るための鼓膜温度計開発とその測定事例
亀山 直樹 (ソニー株式会社)

4.体内時刻測定法について
上田 泰己 (東京大学医学系研究科)

5.シフトワークと時計遺伝子発現
中岡 隆志 (東京女子医科大学東医療センター)

6.In vitro リズムアッセイによる体内時計評価法
肥田 昌子 (国立精神・神経医療研究センター)

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シンポジウムS3.生物時計を基盤にした基礎・臨床橋渡し研究(TR, rTR)

オーガナイザー:大戸茂弘(九州大学)

概要:基礎研究成果を臨床に応用するトランスレーショナルリサーチ(TR)や医療現場の諸問題を基礎研究で解明するリバーストランスレーショナルリサーチ(rTR)による研究成果およびその方法論についてご紹介いただきます。生物時計を基盤にした基礎および臨床における研究成果およびその発展・普及の仕方について議論します。

演題

1.生物時計とがんリスクなどの疫学調査
久保 達彦 (産業医科大学)

2.生物時計と高血圧
牛島 健太郎 (自治医科大学)

3.生物時計とリウマチ
藤 秀人 (富山大学)

4.時間薬物動態におけるトランスレーショナルリサーチ
小柳 悟 (九州大学)

5.低酸素による癌細胞時計のシフト (公募演題)
増渕 悟 (北海道大学)

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シンポジウムS4.哺乳類体内時計研究の広がり

オーガナイザー:本間さと(北海道大学)、重吉康史(近畿大学)

概要:哺乳類においては、近年ネットワーク構造、階層構造などのシステムとしての体内時計研究が精力的に勧められている。最近クラシックなコアフィードバックループによらない概日リズム発振機構の可能性が示されたことによって研究の新たな方向性が顕わになってきた。このシンポジウムでは、現在の哺乳類体内時計研究の最前線とその周辺領域への広がりを示したいと考えている。

演題

1.ノンレム睡眠とレム睡眠の調節メカニズム
山中 章弘 (名古屋大学)

2.視交叉上核と室傍核領域間の同調機構
升本 宏平 (近畿大学)

3.時差消失マウスの分子機構の解明
山口 賀章 (京都大学)

4.視交叉上核の生後発達と細胞間ネットワーク
小野 大輔 (北海道大学)

5.時計リセットシグナルによるROSストレス応答系の制御
田丸 輝也 (東邦大学)

6.リズム異常マウスCSを利用した研究の新展開
海老原 史樹文 (名古屋大学)

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シンポジウムS5.「PIが語る、「時間生物学」のこれまでと今後

オーガナイザー:中村渉(大阪大学)

概要:日本時間生物学会学術大会は記念すべき第20回大会を迎えることとなった。学会の歴史を振り返れば、前身の生物リズム研究会と臨床時間生物学研究会が発展的に併合し、1994年に「日本時間生物学会」として生まれ変わったことから、“第20回”にはさしたる意味はないかもしれない。しかしながらこの20年の間、日本時間生物学会がリードして多くの学際的ブレークスルーがうまれ、さらに学会にはぐくまれて多くのPI [principal investigator]が誕生した。そこで、本シンポジウムでは日本時間生物学会20年間にPIとなった研究者にお集まりいただき、これまで積み上げてきた足跡と、さらに20年後の未来を提示する場を設定した。日本時間生物学会にとどまらず、世界的にChronobiologyがどのような方向に進みどのように展開していくのかを議論すると共に、様々な方向性と可能性を模索する若手研究者が、時間生物学者としてキャリアパスを再構成するきっかけになれば幸いである。

演題

1.時計遺伝子、転写・翻訳フィードバックループと概日リズム
程 肇 (金沢大学)

2.哺乳類末梢時計の確認から14年半: これから何を知る必要があるのか
山崎 晋 (University of Texas Southwestern Medical Center)

3.脊椎動物の光周性の制御機構:比較生物学のすすめ
吉村 崇 (名古屋大学)

4.概日リズムとmRNA poly(A)鎖
小島 志保子 (University of Texas Southwestern Medical Center)

5.明日への履歴
中村 渉 (大阪大学)

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シンポジウムS6.「多様な生物の多様なリズム」

オーガナイザー:粂和彦(名古屋市立大学)

概要:概日周期は、その制御機構が分子レベルで解明されつつあるが、生物リズム全体を見渡せば、その制御機構が、まだ全く不明の興味深いリズム現象が多数存在する。例えば、概日周期に周期の長さが比較的近い概潮汐リズムや、大潮に一致する概月リズムは、多数の海洋生物に見られるが、まだその本態には不明な点が多い。本セッションでは、単純な概日周期に限らず、多様な生物の多様なリズムを取り上げ、研究の先端を紹介する。

演題

1.魚類の潮汐性生体リズム
池上 太郎 (琉球大学)

2.シアノバクテリアのゲノムワイドな転写調節:概日時計と明暗応答
岩崎 秀雄 (早稲田大学)

3.心血管時系列データに観測される多重のリズム
大塚 邦明 (東京女子医科大学)

4.フタホシコオロギ概日時計の振動機構の解析
富岡 憲治 (岡山大学)

5.花時計の解明に向けて:キスゲ属における夜咲きの遺伝的基盤
新田 梢 (九州大学)

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シンポジウムS7.光合成生物における時間生物学の研究手法を総括し、学術の発展を探る

オーガナイザー:福田弘和(大阪府立大学)

概要:時間生物学会シンポジウムと「生物リズム現象の数理的アプローチ」サテライトシンポジウムを兼ねる。(よって、このシンポジウムへの参加は無料となる。)

演題

1.実験と理論の両面から、夜咲き種キスゲの進化に迫る
松本 知高 (国立遺伝学研究所)・ 新田 梢 (九州大学)

2.光周期応答性の反転に関する分子遺伝学的研究
溝口 剛 (国際基督教大学)

3.気象-オミクスモデル:イネにおけるフィールドトランスクリプトミクス
永野 惇 (京都大学・JSTさきがけ)

4.植物の巧みなデンプンマネジメント:体内時計による調節
佐竹 暁子 (北海道大学)

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シンポジウムS8.体内時計が生み出すさまざまな病態とその治療

オーガナイザー:江本憲昭(神戸薬科大学)

概要:このシンポジウムでは体内時計が関与する疾患、病態についての先端的な検討を示し今後の体内時計臨床研究の方向性を示すことを目的としています。とくに体内時計によって作り出されているとも思える疾患について論議を深めることで現代社会における”体内時計が備わっていること”の意義をも考えたいと考えています。

演題

1.睡眠障害を主訴とする小児の臨床症状と深部温の比較検討 (公募演題)
尾張 慶子 (兵庫県立リハビリテーション中央病院)

2.「早ね、早起き、朝ご飯で3つのお得!」リーフレットシリーズを用いた総合睡眠健康増進プログラム (公募演題)
原田 哲夫 (高知大学)

3.体内時計障害と糖尿病
安藤 仁 (自治医科大学)

4.生活習慣が心拍、血圧の日内変動に及ぼす影響
塩谷 英之 (神戸大学)

5.CGMとホルターECG同時装着による糖尿病患者の夜間深夜帯の血糖変動と交感神経活動の関連
森 豊 (東京慈恵会医科大学附属第三病院)


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