ABOUT US教室について

教室理念

循環器内科学においては、この30年間で数々の研究や開発がなされ、多くの循環器疾患について何らかの治療法が見出せる幸運な時代を迎えています。近畿大学医学部循環器内科学教室では最先端の医療技術を患者の皆様に提供すべく、臨床、研究、教育の3つの柱に力を注ぎ、その成果は着実に進化しています。
本教室は創設以来、40有余年を経過し、現在は3代目の主任教授、宮崎 俊一教授の下、教室員は一丸となって南大阪地区の循環器病征服の要となるべく日々、病に立ち向かっています。
お気づきの如く、私達を含め、大学の各部門はよく「○○教室」と称されます。これは学生さんや若い先生方に高いレベルの教育と研究テーマを提供できる集団であることを表しています。その「教室」の名に恥じぬよう、自らの理念、技術を常に研鑽し、多くの若者の羨望と参集を得て、優秀な人材を世に輩出し、叫ばれて久しい医療崩壊をくい止める、これが私達の目標です。

教授メッセージ

2020年1月より近畿大学病院循環器内科の第4代目の教授として勤務させていただくことになりました。先々代の石川欽司教授、先代の宮崎俊一教授からの引き継がれる伝統、理念を生かしつつ近畿大学循環器内科が更に飛躍するために誠心誠意尽力してまいりたいと思います。
初代香取瞭教授が近畿大学医学部第一内科を開設した”甲寅”の年、1974年(昭和49年)から46年の時が経過し、昭和、平成、そして令和と新たな時代を迎えております。この甲寅の年は奇しくも小生が生まれた年であり、運命を感じずにはいられません。この半世紀で医療のみならず人々の生活は大きな変化をしております。高度経済成長期、バブル期そしてその後のバブル崩壊、少子高齢化、IT化、さらには昨今のコロナ禍など、目まぐるしい変化をしておりますが、我々医師はこれに対応した医療を提供しなくてはいけませんし、医局運営も同様に時代に合った変化が必要です。従来の日本は根性論や強いヒエラルキーをもとに社会が形成されており、多少の理不尽は我慢して理由を考えずに上官に従うということが当たり前でした。しかしながらIT化が進み誰でも様々な情報を得ることが可能となってきたため、学生、研修医、若手医師たちは情報強者となり、疑問に感じたことに対する真実や、より良い条件の職場を探すことが可能となりました。このような中で我々循環器内科教室が若手医師に何を提供できるのか、ということを考えて今後の医局運営を行っていきたいと考えております。具体的にはオンライン医局説明会の実施、SNSによる情報発信、また職場内ではなるべく風通しがよく上下関係なく自身の意見が述べれる環境を整える、などが挙げられ、これらを少しずつ開始しております。
前述の通り、時代は変化しても普遍的なものもあり、普遍的なものというのは本質的なものであり非常に大切なものが多いです。近畿大学循環器内科は臨床、研究、教育を三位一体として地域医療の中心的立場として社会貢献することを目標に活動してきました。中でも最重要項目は地域の患者様に寄り添い、安全で満足度の高い医療を届けることです。当循環器内科教室の医師が患者さん本位の診療をこれからもできるようサポートし、さらに発展できるよう、我々上級医、指導医も研鑽を積んでいきたいと思います。また近年、チーム医療の重要性が強調されておりますが、医師のみならず看護師、技師、ソーシャルワーカーをはじめとするコメディカルスタッフとの協力を大切にしてより良い医療が提供できるようなシステム構築もさらに必要となります。一人一人のそのような意識を改めて再確認し、より良いチーム作りを目指してまいりますので、よろしくお願いいたします。