EDUCATION教育 / カリキュラム

カリキュラムの特徴

循環器疾患の基本的知識を習得するには3年生のユニットコース(4週間の系統講義)が最も重要な時期になります。心臓の生理学を基礎にして、疾患の概念、病態生理、診断や治療法について、虚血性心疾患(狭心症/心筋梗塞)、心不全、弁膜症、不整脈、血管疾患、肺循環疾患を中心に講義が行われます。担当する講師陣はスライドや動画、カラフルなプリントや国家試験問題解説などを駆使して、理解が深まる努力をしています。
系統講義だけでは得られた知識が十分に統合されたとは言えません。そこで、横断的、または逆方向的な切り口で疾患を理解するのが、4年生での症候学、臨床総論、そして臨床実習です。
臨床実習では実際に患者さんを担当し、問診(病歴聴取),診察、検査所見の解釈、診断、治療方針決定などを行います。担当医がしっかり指導してくれますので、これまで獲得した知識を存分に発揮してください。また、冠動脈インターベンション(PCI)ライブでは目の前で展開されるカテーテル治療を臨場感溢れる解説とともに体験できます。むろん、国家試験対策(国家試験解説、心電図講義と心電図クイズ、心エコー解説)などの座学も行います。系統講義と異なり、少人数を対象とした授業なので学習効果はかなり上がります。大変忙しい2週間かも知れませんが、全プログラムを消化できれば、高いレベルの知識を統合することができ、今後の勉学にとても役立つはずです。