ABOUT US教室について

教室理念

学問としての「臨床検査医学」は基礎医学と臨床医学を結ぶ掛け橋となる総合的な学問であり、種々の検査を通して診断や治療に役立つ検査結果と関連する情報を臨床に提供しております。
当教室、「臨床検査医学」ではこの基礎と臨床を結ぶ掛け橋を理念に教育、研究、臨床に邁進しています。当教室が大事にしている事は近畿大学の理念に基づく人材育成です。学部教育においては、検査値の変動に関わる病態を科学する事を目指しています。当教室のメンバーは臨床検査専門医です。臨床検査専門医は「臨床検査の全般において、その品質の向上と維持に努め、適切かつ信頼性の高いサービスを通して良質で安全な患者診療に貢献する医師」と定義づけられます。卒後教育においては新しい臨床検査医学を作り出す臨床検査専門医育成を目指します。

教授メッセージ

近畿大学で臨床検査医学を担当しています教授の上硲俊法(かみさことしのり)です。まずは当教室の紹介をします。当教室は初代 大場康寛教授、第2代 古田格教授と続く伝統ある臨床病理学教室(平成13年9月から臨床検査医学教室と名称変更)の流れをくみます。当教室は開講以来臨床検査を中心とした教育・研究と、中央臨床検査部の管理・運営を行っています。これらの業務は全国どこの医学部においても、病院にとっても必須の機能です。教室理念でも述べましたが、臨床検査医学は種々の臨床検査を通して診断や治療に役立つ情報を科学する学問で基礎医学と臨床医学を結ぶ掛け橋となる総合的な学問と位置づけられます。この立ち位置を私は大事にしております。
医学生に対する教育では臨床検査の授業を担当し、基礎医学の知識を駆使しての検査解釈の仕方を学生さんに伝えようと日々奮闘しています。
臨床検査医学は卒後教育にも参加しています。臨床研修の研修科の1つですし、研修修了後の入局先の1つにお考えいただく診療科です。臨床検査医学という学問体系を基盤としている医師が臨床検査専門医です。我が国では、臨床検査専門医は内科や外科などと同様に19の基本領域専門医の1つであり、2018年度からの新専門医制度発足とともに本専門医も新しい体制での研修が始まり、近畿大学においても独自の臨床検査専門プログラムを作成し、臨床検査専門医を養成しています。臨床検査専門医は大学病院以外でも検査部のある病院では検査部長として必要な人材です。我が国の臨床検査専門医の方は他の領域から参入された方も多く、私も内科医として永年勤務した後に縁あり当科を担当しています。我々は大学院教育にも意欲を持っています。今まで在籍した大学院生は教室の研究テーマ(後述します)を基に各人の希望を考慮し研究テーマを決め、4年間の在学期間内にみな国際的に評価の高い(高impact factor)雑誌に学位論文を発表しています。検査医学に興味を持つ意欲ある医学徒が当科に入局してくれることを希望しています。

上硲 俊法
KAMISAKO Toshinori
教授