教室について
教室理念
「自分や家族が診てもらいたい」と心から思える診療チームを構築し、科学的根拠と人への温かさを大切にした医療を実践するとともに、医学・医療の現場から新しい知を生み出し、世界に挑戦する人材を育てる。
行動指針
- 1.夢に伴走:
- 一人ひとりの夢や目標を尊重し、その実現を応援する。
- 2.楽しく働く:
- 支え合い、前向きに働ける職場環境を育てる。
- 3.プロフェッショナリズム:
- 誠実に人と医療に向き合い、学び続けながら最新の知識と技術を磨き、常に最善を尽くす。
- 4.協働による創造:
- 多様な専門性や価値観を持つ仲間が協働し、個人では生み出せない新しい発想と価値をつくり出す。
- 5.平等と多様性の尊重:
- 公正で尊重に満ちた関係を築き、誰もがライフイベントとキャリアを両立しながら力を発揮できる環境を整える。
- 6.リーダーシップ
- 医療・研究・教育の発展を牽引し、新しい知と価値を世界へ発信していく。
教授メッセージ
血液・膠原病内科は、単に「難しい病気を診る科」ではありません。血液や自己免疫をはじめとする全身性疾患を通して、内科全般を体系的かつ実践的に学ぶことができる領域の一つです。診断から治療、各種検査や手技、合併症マネジメントまで幅広く携わることで、総合的な臨床力と論理的思考力が育ちます。また、患者さんと長く向き合う中で、人との関わり方や医師としての人間性を培うことができます。「知識と技術だけでなく、人間としての成長を実感できる」。それこそが当教室の最大の魅力です。
近年、血液・膠原病領域の治療はめざましく進歩しています。かつて治療が難しかった病気も、分子標的薬や免疫療法の登場により寛解や治癒をめざせる時代となりました。患者さんを実際に治せるようになった今、この領域で医師として大きなやりがいを感じるはずです。
さらに当教室は、こうした医学の急速な進歩の最前線に常に立ち、基礎研究から新規治験、先進的な臨床研究に至るまで、幅広い研究に積極的に取り組んでいます。これまでに当教室が参画した数多くの新薬が国内外で承認され、世界中の患者さんの治療に貢献してきました。基礎研究から、臨床応用につなぐトランスレーショナルリサーチや早期臨床試験までを一貫して経験できることも、当教室の大きな強みです。こうした環境で得られる経験は、どの進路を選ぶにしても、必ず将来の大きな糧となります。
当教室は、若い医師が多く、女性医師も数多く活躍しており、自由に意見を交わせる風通しのよい雰囲気の中、常に活気にあふれています。各人が自らの夢や目標に応じて多様なキャリアパスを描ける教室をめざし、研究・学会・留学支援、ライフイベントに配慮した勤務設計などの体制整備を進めてまいります。臨床の最前線で診療力を極めたい方、基礎・トランスレーショナル研究や国際共同研究に挑みたい方、海外留学など新しい環境で自分を試したい方、それぞれの道を尊重し、伴走できる教室をめざします。
臨床現場で生まれた問いを研究で解き、成果を再び患者さんへ還元する。その循環の中で、医療の未来は確実に変わります。どうぞ、血液・膠原病領域に関心を持つ皆さん、ともに学び、挑み、成長しながら、未来の医療を創っていきましょう。
- 賴 晋也
- RAI Shinya
- 主任教授