ABOUT US教室について

教室理念

診療においては、常に医療に関する知識習得と技術向上に努力し研鑽を積むことで、医療および医学の進歩と発展に尽力するのはもちろんのこと、患者様とご家族の立場に立った最善の医療を第一に考えます。常に患者様の気持ちに寄り添う努力をし、お話しを聞き、心ある・思いやりある診療を心掛けます。
若手医師の育成においては、医療に関する知識習得と技術向上に努力するだけではなく、人として患者様と真摯に向き合える医師の育成が我々の責務です。日進月歩の医療においては常に最先端の医学・医療を意識し習得する必要がありますが、個々の患者様のお気持ちや立場に寄り添える人間力が医師には必要です。個々の患者様に医学的・社会的に最適な治療法を提供できる医師を育てるのが我々の責任であり、そのための努力は惜しみません。
研究においては、最先端医療の開発に結び付く臨床研究・基礎研究に努めることで患者様のお役に立つことを目指します。

教授メッセージ

当教室は平成23年11月に誕生したばかりの新しい教室です。同年4月に私が腎臓・膠原病内科の主任教授に就任したのを機に、腎臓部門の特化・専門化を目指して独立することになりました。
現在、人口の高齢化・生活習慣病の増加を背景に我が国の慢性腎臓病 (CKD)患者は1300万人を超え、CKDは21世紀に出現した新たな国民病と考えられています。CKDは透析を必要とする慢性腎不全の原因になるばかりでなく、心血管病発症の重要なリスクファクターであることが明らかになっています。そこで当科では、CKDの早期発見・早期治療を行うとともに、循環器内科、内分泌・代謝・糖尿病内科、泌尿器科、小児科、放射線科等の各診療科と密接な連携をとりながら、合併症を含めた総合的な診療を行っています。また、南大阪の基幹病院としてあらゆる腎臓病の治療を網羅するとともに、関連病院の先生方と連絡を取りながら地域医療へのお手伝いをしています。
腎臓は水・電解質代謝や血圧調節などを介して生体の恒常性維持に重要な役割を演じる臓器であり、その異常は全身に広く影響を与えます。したがって、当科は腎臓という専門領域はもとより、循環動態や電解質管理などを含めた広範囲にわたる知識と判断力を兼ね備えたgeneralistを育てることを心掛けています。
また、腎臓の働きと血圧調節の関連が強いことから、当科では治療に専門的知識を必要とする高血圧患者の診療も担当しています。具体的には、合併症を有する高血圧、難治性高血圧・妊娠高血圧など治療に難渋して紹介される症例や精査が必要な二次性高血圧の診断・治療について十分な経験を積むことができます。高血圧は最も患者数の多い疾患ですから、ここで得られる知識と経験は生涯にわたり役に立ちます。
私ども腎臓内科学教室の理念に賛同していただける若い先生方の入局を心よりお待ちしています。卒業年度や出身大学にかかわらず、腎臓内科を志すやる気のある医師を広く歓迎します。当科では皆さまに医師としての自信と応用力を培うことのできる環境を提供することをお約束致します。

有馬 秀二
ARIMA Shuji
主任教授