ABOUT US教室について

教室理念

病気の正体をもっともっと正確に知りたい!そんな情熱に溢れる場所でありたいと願っています。その情熱に応える病理学の手法は基本、組織・細胞形態学です。人の体に出来た病変を顕微鏡で詳細に観察することです。病理医はその所見に基づき病気を質的に診断(病理診断)します。さらに深く病変を理解するためには遺伝子や蛋白を抽出して分子レベルの解析(分子病理学)を行います。当教室は豊富な病理標本アーカイブを有していますので、それらを縦横無尽に活用することで幅の広い病理診断の研鑽と奥行きのある分子病理学的研究を行うことが出来ます。全身横断的でより普遍的な病態理解を目指して、日々自由で闊達な病理談議に花が咲いています。

教授メッセージ

近畿大学医学部病理学教室の最大の特徴は、基礎医学としての病理病態学と臨床医学としての病理診断学とが一体化していることです。そのメリットは医療行為としての病理診断から研究としての分子病態学的実験までを切れ目なく当教室だけでカバーできるという点です。非常に合目的的なシステムと考えられますが、このような講座体系が導入されているのは恐らく日本中で近畿大学だけです。当医学部では病院開設以来全ての病理標本が保存されています。病理診断学の研鑽、分子病態学的研究の遂行、いずれにとっても最高の環境と言えます。目下のところ私は変性疾患の解析に傾注していますが、病理標本さえあればあらゆる疾患に対応できるものと思います。病理学に興味のある方には是非この環境を十分に活用して頂き、病理学の醍醐味を堪能してもらいたいと思っております。

伊藤 彰彦
ITO Akihiko
主任教授