RESEARCH研究

研究内容

細胞の表面に存在し、細胞同士を結び付ける蛋白質である接着分子に異常が生じることで様々な疾患や病態が発生するのではないかとの作業仮説の下、実験病理学的な研究を行っています。ヒトの病理標本の蛋白レベル・遺伝子レベルでの解析を基本的かつ強力な方法論としています。最近では、接着分子が細胞表面で過剰に切断されると細胞が変性・アポトーシスに陥るという機構を見出し、肺気腫の肺胞上皮変性や糖尿病のインスリン分泌細胞変性、慢性腎臓病の尿細管変性などの一因であると報告しました。肺癌発生や副腎腫瘍(クッシング症候群)との関連についても調べており、治療につながる成果を得つつあります。