EDUCATION教育 / カリキュラム

カリキュラムの特徴

  1. 生理学のうち、心臓・循環器系、内分泌系、腎・尿路系、血液系の分野を習得します。正常な機能を学習し、臨床に直結する病態生理も学びます。臨床医学の学習に直結する生理学を習得することを目標としています。
  2. 授業には、解剖学・生化学・薬理学・病理学的な内容も充分に取り入れ、さらに、臨床医学の病態生理や診断・治療の基本的な内容も一部取り入れています。実習は、生理的調節を理解するために、今後の臨床に有用な心電図、心音、血圧、血糖測定、尿比重測定、血球測定を使用して行っています。
  3. 一般的な講義形式の授業や実習に加えて、学習の動機・印象付け、問題抽出・解決能力の涵養、自己学習・討論の習慣を身に付けられるようにPBLテュートリアル、発表・討論、双方向性の課題演習・Q&Aなどの学生参加型の授業を設けています。
  4. 主に再生機能医学の教員が、講義・実習を担当します。一部の講義は、循環器内科・血液内科の教員や循環器生理専門の学外講師による講義を行います。
  5. 主としてパワーポイントを用いて講義を行い、併せて授業内容を要約した資料を配布します。資料は、それのみでは講義内容を網羅しないように作成されています。また、臨床的な内容や他の基礎医学の内容も含むため、講義を聴講することにより、生理学として習得すべき学習ポイントを把握し、ノートをとることを推奨します。講義内容には、一部最新の研究トピックスや診断・治療に関連した臨床医学内容も含むため、講義内容全部が、必ずしも試験の出題範囲とは限らないことに留意する必要があります。
  6. 学生からの質問は随時受け付けます。より積極的に質問可能な時間として、Q&Aやオフィスアワーを設けています。それ以外の時間も積極的な質問を推奨します。
  7. 講義内容の理解状況を確認するための小テスト、Unit終了後の総括的評価のための本試験を行い、カリキュラムの習得度を評価します。

カリキュラム内容

心臓・循環器系

心臓・脈管の構造、刺激伝導系、興奮収縮連関、心周期、心電図の成立機序と異常、血行力学、心拍出量と静脈還流量、冠循環の調節と異常、血圧調節、血管の機能、末梢循環とリンパ、心不全、血圧異常、循環性ショック、心電図・血圧・心音を用いた循環機能実習

内分泌系

視床下部・下垂体、甲状腺、副腎、生殖・性線、カルシウム・骨代謝、膵臓の構造・正常機能・生理的調節と異常、血糖測定を用いた内分泌機能実習

腎・尿路系

腎・尿路系の構造、糸球体機能と病態生理、尿細管機能、体液・浸透圧調節、酸塩基平衡の調節、排尿機能、尿比重測定を用いた腎機能実習

血液系

赤血球、白血球、止血機構、血球の分化、血球測定を用いた血液実習

再生医学

再生医療トピックス、骨・軟骨再生