ABOUT US教室について

教室理念

地域の疫学研究に根差した実学としての公衆衛生

本教室では、60年間継続しているCIRCS(Circulatory Risk in Communities Study)を始めとする地域住民を対象とした大規模コホート研究を基盤として、脳卒中、心臓病、高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病や要介護、認知症、慢性腎臓病、骨粗鬆症など高齢化による健康問題の予防対策に取り組んでいます。 地域の疫学研究に根差した実学としての公衆衛生を基盤として、公衆衛生マインドを有する医師および研究者の人材育成に努めます。

「理念
多様性と持続性
人は力。性別、国籍、職種を問わず、多様な人材に門戸を開く。長期に亘り持続できる研究・教育体制を構築する。

寛容と粘り強さ
個人の特性や能力を尊重し、粘り強い教育と研究の姿勢を貫く。

伝統の継承と発展
先人の努力で積み重ねられてきた伝統を守りながらも、新しい教育法・研究法を積極的に取り入れ、発展させる。」

教授メッセージ

2022(令和4)年度より本教室の主任教授を拝命いたしました今野(いまの)です。出身は秋田県で、二ツ井町富根(現・能代市)という田んぼや山、川に囲まれた、四季の移ろい豊かな土地で育ちました。「検診(健診)を受けたらそれがちゃんと病気の予防につながって、早くに命を失わずに済むようにしたい。」中学の時に経験した大きな出来事をきっかけとして感じたその強い思いが、私の医師としての原点です。大学生の実習で地域住民を対象とした疾病予防や健康増進のこと、それに携わる多様な機関、多様な職種のことを知りました。そして、大学院進学後は、秋田、茨城、大阪、高知などの地域や大阪の職域での調査活動を通じて、大学や共同研究機関の様々な先生方からご指導をいただくと共に、保健活動に携わる行政、健診機関、住民組織の皆さまから実に多くのことを教えていただきました。その後も大阪府立成人病センター集検Ⅰ部と大阪府立健康科学センターを通じての地域、職域での健診や予防活動、個人対象のバラエティに富んだ健康開発ドックコースなどに従事しました。大阪大学(公衆衛生学)に移ってからは大学院生や医学部生の教育にも本格的に携わるようになりました。本学医学部は教育センターを有し、医学教育に対する情熱を持った先生方がたいへん多くいらっしゃいます。私も微力ながらこれまでの経験を活かして、本学の研究・教育に少しでも貢献できるよう努力して参る所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

今野 弘規
IMANO Hironori
主任教授