TOPへ

近畿大学病院 輸血・細胞治療センター

Kindai University Hospital Center for Transfusion Medicine and Cell Therapy 
       
    輸血関連検査  
    
血液型検査
  輸血に際して実施される血液型検査は、ABO式血液型とRh式血液型である。赤血球上にはA,B,H抗原が有り、血清中には規則性抗体として抗A,抗Bが存在する。抗A,抗Bは補体と結合し、重篤な血管内溶血を引き起こす。


不規則抗体検査
  不規則抗体を事前に検査することで輸血副作用を起こす可能性のある抗体保有者に対して、抗原陰性血を選択できる。また、妊婦では新生児溶血性疾患の対策をたてることが出来る。


              


交差適合試験
  溶血性輸血副作用を防止することを目的とし、受血者と供血者の間でABO適合性と、不規則抗体による不適合が無いかの確認を行う。



直接クームス試験
  生体内で患者赤血球と結合しているIgG抗体、およびヒト補体成分(C3b、C3d)を検出する検査である。
         直接クームス陽性の意義:自己免疫性溶血性貧血の診断
                          新生児溶血性疾患の診断
                          溶血性輸血副作用
                          薬剤起因性

   
 教授のあいさつ
 スタッフ紹介
 
 輸血とは
 安全な輸血への取り組み
 輸血副作用の説明
 輸血の同意書の解説
 自己血について
 造血幹細胞移植とは
 スタッフ交流会
 業務紹介
 移植件数
 近畿大学輸血ハンドブック
 業績集
 当センターの沿革 
 
 
  間接クームス試験
  患者血清(血漿)中に遊離の状態で赤血球に対するIgG抗体が存在するか否かを検査する。



抗血小板抗体検査

  血小板輸血不応状態の患者、血小板減少症、新生児血小板減少性紫斑病等で抗血小板抗体の存在が疑われる時に検査を行う。血小板輸血時問題となるのはHLA抗体とHPA抗体であり、抗血小板抗体が原因となる輸血不応答にはHLA(HPA)適合血小板輸血が必要となる


HLA検査

  HLAは、輸血分野としての輸血後移植片対宿主病・HLA抗体による輸血副作用や血小板輸血不応答、臨床分野としての臓器移植の組織適合性抗原・疾患感受性抗原、免疫分野としてのヒト免疫性応答制御遺伝子などの生物学的・臨床的意義が明らかにされている。


 
     輸血関連検査

自己血関連業務
  自己血の採血
  製剤保管管理


末梢血幹細胞採取関連業務

  末梢血幹細胞採取と採取細胞の評価
  凍結保存による保管管理



自己リンパ球採取(CAR-T療法)
 
              
 
     輸血関連検査

臍帯血移植業務
ABOミスマッチ移植骨髄液の処理 (赤血球除去・血漿除去)
ABOミスマッチ造血幹細胞移植関連検査 (抗A抗B抗体価・赤血球造血の観察)
造血幹細胞移植時の生着確認(VNTR)
ABOメジャーミスマッチ腎移植抗A抗B抗体価

 
     輸血関連検査

副作用発生時の対応

  ・重篤な副作用発生時の対処
  ・血液センターへの精査依頼

副作用報告の集計・原因調査
  ・PDAによる副作用入力の抽出・集計
  ・該当製剤の保管・検査の実施

輸血後感染症管理
  ・輸血前検体の保管
  ・輸血後感染症検査管理
  ・遡及調査への対応
 
     輸血関連検査

血液センターへの発注・在庫管理(RCC・FFP・PC)
各科病棟外来への血液製剤の払い出し
輸血後の会計処理・月報の作成
洗浄血小板・洗浄赤血球の調整
クリオプレシピテートの作製
血液保存用冷蔵庫・冷凍庫の管理
血漿分画製剤の発注・在庫管理・払い出し
輸血関連情報の提供

 
     輸血関連検査
 
 輸血療法を安全かつ適正に行うことを目的として、隔月年6回定期開催している。
 委員会の協議
  ・輸血療法の適応並びに適正化及び安全性に関する事項
  ・輸血に伴う事故、副作用及び合併症の対策
  ・輸血に携わる病院職員に対して適正かつ安全な輸血実施を目的として行う教育に関する事項
  ・病院長の輸血療法に係る諮問に関する事項
  ・その他、輸血に関する事項
 病棟監査の実施
  血液製剤の取り扱い・PDAによる確認等輸血実施手順が遵守されているか監査を年6回以上実施している