■教室紹介
・東 賢一教授からのメッセージ
当教室は、初代笹川祐成教授(衛生学教室、1974~1992年)、第二代の目黒忠道教授(衛生学教室、1992~2006年)、第三代の奥村二郎教授(環境医学・行動科学教室、2007年~2023年)と続く伝統のある教室ですが、時代のニーズやシーズの変化とともに、教育研究分野も変遷を遂げてきました。
現在の教室では、予防医学の理念を理解し、行動科学的アプローチを応用し、社会の人々の健康と生命を守るための教育研究と社会活動に取り組む医師、医療人、科学者の育成を目的としています。また、協調性と責任感があり、国際的な視野をもって積極的に活動できることも重視しています。予防医学と行動科学は、いずれも疾病予防や病因解明、診断・治療およびリハビリテーションに至るまでの臨床を含む多段階の領域に関わっています。これらの取り組みに関心がある方は、是非、私までお声がけください。
・教室理念
社会医学は社会的な環境と健康に関する広範な分野を扱う。その中でも予防医学は疾病や健康障害を引き起こす要因を理解し、疾病や健康障害を予防することを目的とする。行動科学は、健康と疾病に関する心理社会学的、行動学的および生物医学的知見を発展・統合し、これらの知見を疾病予防や病因解明、診断・治療およびリハビリテーションに応用することを目的とする。
本教室では、これらの予防医学及び行動科学の基本理念に基づいて、人の疾病や健康障害を引き起こす要因を包括的にとらえながら解明し、予防医学を実践するうえでの基盤として行動科学を位置付けた教育研究を行っています。調査や研究で得られた医学的及び科学的知見に基づき、地域、国、国際社会のそれぞれのレベルで疾病予防や健康増進を実践するための医学的・社会的対応に関しても教育研究を行い、学会や行政機関等を通じた社会活動にも多数関わっています。