ABOUT US教室について

教室理念

真摯な解剖学教育によって社会に貢献できる医師を育てることに尽力する。情熱をもって研究をおこなうことによって人々の病を理解し、癒し、健康を保つこと。そして、情にあつく、しかし汗をかくほど考えることを常態とする、研究のできる医師を育てることに尽力する。

教授メッセージ

教室では生物時計、体内時計の研究を行っています。基礎研究で、形態学もやるけれども色合いとしては環境生理学的研究が主となっています。どうも基礎研究、基礎医学が敬遠される時代になってしまったようです。大学院生が本当に減ってしまった。基礎の大学院生、絶滅危惧種になってしまった。これ、近畿大学だけではなく、全国のすべての医学部の問題です。研究に携わって、病態を解き明かそうとする医師が減ってしまいました。専門医をとることばかりにしゃかりきになって、医学の下部構造を担っている基礎医学、基礎生物学、実験生物学にほとんど触れないまま臨床で一生を過ごす医師が多い。もったいないです。実験行ってその結果の意味を考えることを繰り返すのは、臨床医学においても必ず役に立ちます。流れに棹さすだけではなく、ちょっと逆らって横道にいくのも楽しいものです少しお話したらわかりますが、基礎実験に携わったことがない医師は正しいデータの解釈ができなず、思考が浅いままである人が多い。
臨床も続ければよいのです。小生、内科医局員となって以来、臨床を行わなかったのは米国に留学しているときぐらいでほそぼそながら患者さんと付き合ってきました。よって数年前に大学で睡眠体内時計外来を立ち上げた際にも特に患者さんと対面してお話しすることに抵抗はありませんでした。いろいろと睡眠の問題、体内時計の問題をかかえた患者さんの問題解決にお付き合いすることは充実感があります。現在、患者さんの半数以上が起きることが困難で学校にいくことに支障を来している若い方々になっています。こういった方々をなんとか上の学校に進学させ、さらに社会に送り出していくことに対しての使命感があります。それは生き甲斐でもあります。結論:人生長いのですから、基礎研究も臨床もどちらもやってみるのがよい。賛同される方、ご参集いただきたい。

重吉 康史
SHIGEYOSHI Yasufumi
主任教授