EDUCATION教育 / カリキュラム

カリキュラムの特徴

近年の医学の進歩は目覚ましく、臨床医が習得すべき医学的知識や手技は増加の一途をたどる一方です。このため、優れた医師になるためには「医学生時代からの自発的でかつ継続した学習」が欠かせません。消化器内科の臨床的な特色としては、内視鏡診断・治療、超音波診断・治療といった診断・治療手技が豊富であり、一診療科で診断から治療まで完結することが可能です。その一方で、消化器内科領域の悪性腫瘍や炎症性疾患の治療にも、免疫チェックポイント阻害薬や生物製剤などの病態生理に立脚した新規治療法が続々と導入されつつあります。これらの最新治療を使いこなすためには免疫学・生化学・細胞内シグナル伝達などの基礎医学の知識が欠かせません。そこで、消化器内科学教室の教育カリキュラムは医学生に「国家試験レベルの基礎知識」から「消化器内科疾患に関する最新の病態生理と治療法」に至るまで幅広く学んでもらえるように、工夫しています。医学生には以下の学習に取り組んでいただきます。

  1. 国家試験に合格するために必要な内科学の基礎的知識を習得する
  2. ベッドサイドでの病歴・身体診察所見のとりかたを習得する
  3. 症状からみた血液検査の選択と血液検査所見をどのように診療に役立てるか?について習得する。
  4. 内視鏡・超音波・CT・MRIなど各種画像検査の選択と読影技術やその所見をどのように診療に役立てるか、について習得する。
  5. 内視鏡診断・治療、超音波診断・治療の見学と内視鏡トレーニングモデルを使用した内視鏡検査の模擬体験
  6. 遺伝子や細胞レベルから見た消化器疾患の病態生理・治療法を習得する。

医学生が上記の課題の学習を通して、国家試験レベルの基礎知識の習得から最新の医学知識に至るまで幅広く習得していただけるように、最善の配慮をしています。