近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

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Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
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卒業生の声 No.1


近畿大学医学部大学院 基礎医学系 医学物理コース卒業を卒業して

 
  平成26年3月卒業
  松本賢治(近畿大学附属病院)

 



 私は、近畿大学医学部大学院 基礎医学系 医学物理コースに平成22年に入学し、無事4年間の学習期間を終え卒業する事が出来ました。4年間を振り返ってみると、社会人として大学院に通うということは、非常に根気の必要な作業でした。

 当コースで博士取得を目指される方に、卒業生として伝えたいアドバイスが2つあります。私は、近畿大学病院で診療放射線技師として従事しておりますが、勤務後に大学院授業があるため居残り業務等の折り合いを付ける必要があり、同僚に多大な協力をしていただきました。また、院生1年目には毎週土曜日の午後から大阪市大にて必修の共通特論講義があり、家族の協力のもと無事に出席することができたことも非常に大きなポイントでした。このような拘束時間が許容可能か否かを検討する必要があるということが1つ目のアドバイスです。

 私の博士課程の研究テーマは、EPIDを用いたIMRT線量分布検証(Portal dosimetry)でした。当院では、頭頸部IMRTを2000年から行っています。安全なIMRT施行には、質の高いQA・QCが必要ですが、当時の線量分布検証では、Radiographic film が使用されていました。Radiographic filmの問題点として、非常に検証時間がかかるということがあげられます。私はこのIMRT検証業務による時間外勤務の負担を無くしたいという思いから、大学院の入学当初に研究テーマにPortal dosimetryを選びました。博士課程での研究というのは背景やストーリーがとても大事になります。それは、卒業認定の他科の副査の先生方を交えた公聴会でのプレゼンテーションに大きく影響します。2つ目のアドバイスは、受験時に研究テーマをしっかり持っておくことです。そうすれば、4年間での研究は実りあるものになるはずです。

 当コースは、がんプロコースですので他科の講義を受講する機会が多く、当然、がん治療に対する知識を取得出来ました。医学物理士としての業務に有用なスキルを4年間で習得できることは大きなメリットであると考えています。英論文による研究発表が最大の難関であるように感じますが、経験豊富な担当教官がいらっしゃいますので、博士号取得を目指す方は、研究テーマをしっかり決めてチャレンジしていただきたいと思います。

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2014/08/28 15:04